五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

美しいものをつくる

2011年12月26日 | 第2章 五感と体感




Bon Noel!↑Paris

私の「物」に対する愛着は、高円寺の民芸品店「ねじめ」から始まっていることを何度かブログで書いていますが、

小学一年生の子供が惹かれる「物」も大人が惹かれる「物」は、そう変わらないように思います。
これは、私の体験から言っているだけのことなので、いろいろ異議があるかもしれませんが、私はそう思っています。

生活の中で生まれた道具や物は、人々の生活の営みの中から創意工夫され、使い勝手良く形作られ、いつしかその形が普遍性を帯びた物になっていきます。

スプーンやフォーク、ヤカン、お醤油注し等、当たり前に使っている物は、実は当たり前では無く、その形作りに従事する人の探究心や物を愛する精神から生まれている物であることを忘れてはならないのです。

芸術もプロダクト(工業)デザインも精神性は一緒です。

今年は、震災直前に彫刻家「佐藤忠良」の展覧会が世田谷美術館で行われました。忙しさにかまけて行きそびれ後悔している展覧会です。そして展覧会直後に佐藤忠良師は逝去。佐藤忠良氏は創作のシンメトリー的な美を私に教えてくださいました。

そして、先日は、横浜そごう美術館で「柳宗悦展」が開催されました。久しぶりに手で慈しみ、目で慈しむ物の暖かさが蘇り、自分の生活の在り方を再考するきっかけを頂きました。
日本の高度成長を共にしてきたプロダクトデザインの象徴といえるご子息の柳宗理師が手掛けたデザイン(意匠)も改めて拝見し、暮らしの中で普段使いしている物の形の美しさを再確認しました。

民芸運動から始まり、それを継承し、美しい意匠をたくさん生み出してくださった柳宗理氏のご冥福をお祈りします。

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