五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自分の問題なのに・・・

2011年06月13日 | 第2章 五感と体感
自分を取り巻く人間関係、そして自分自身の事に「問題」を持っている、と解釈している人は、私自身を含め、大勢いらっしゃいます。

この場合の「問題」とは、「自分が抱えているストレスに対してのスタンス」についてと考えると解りやすいかもしれません。

「問題」として捉えてはいても、その問題を自分のこととして受容しているか、というと、どうでしょうか?

「問題」にすら気付かず、相手を振り回したり、または他が原因であるのに自分をいさめ続けたり、問題がいつも遠くにあるような感じだったり、目の前に問題が見えているにも関わらず完全にスルーしていたり・・・

でも、他者が気付いて相手の問題を指摘したとしても、たぶん迷惑なだけです。

本人が自分の問題に自らの心と身体で気付くことで、囚われから解放されしていく体感へと移行していくように思います。

常に「すべきこと」に過剰に囚われていると、これもまたストレスの基になるのでしょうが、何かの行動を起こすこと自体、即ち、ストレスなのです。つまり、「人の不安が本質である」という定義は、そこから由来しているのだと私は解釈しています。

自分自身の衣の色を見分けていく訓練として、まずは自分自身の「問題に対するの関係」から自己考察していくと、現象に対する反応のパターンも見えやすくなってくるかもしれません。

明日は七つ目、プロセススケールの最後の項目「関係の仕方」です。

人の話を傾聴していくには自分は透明にならねばならない、、、とか、真っ白になって聴かなくてはならない、と、おっしゃる方に多く出会いますが、真っ白とか透明であるとかという言葉について「人の成り」の印象を表す比喩的表現であれば納得しますが、実際には仏の道を目指す修行者であっても生きているうちに到達するのは難しいことだと思っています。
それよりも、自己を知る修業をしながらぶれている自分を感じ、自己の正中線を意識していくことのほうが人間的だ、と思います。

★参考までに:プロセススケール1.感情と個人的意味づけ 2.体験過程 3.不一致 4.自己の伝達 5.体験の解釈 6.問題に対する関係 7.関係の仕方(1から7までのそれぞれの項目について「意識化されていない~意識化したくない~意識化されている」と自己分析しつつ「低から高」というスケールであてはめていきます。)

本日の保護者勉強会がお天気の影響で中止となり、とてもとても残念です。今日の勉強は「ストレス曲線」がテーマでした。もし、おひまがあれば、そのあたりをテキスト開いて読んでくださるとうれしいです。
次回の勉強会でお会いするのを楽しみにしています。

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