五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

自分の中から湧いている違和感

2011年06月10日 | 第2章 五感と体感
カールロジャーズのプロセススケールについて、三日目です。

今日は、「不一致」について

湧き出してくる感情を意識化できない状態であれば、自分の中から湧いてくる違和感を意識化するまでには、おそらく至らないと思います。
暮らす場所、家族、自己の持つ個性が、様々な環境の中で、身体の成長だけではなく「考え方」や「解釈の仕方」も育てられていきます。

父の仕事の関係で、高知で生まれ5歳までは海風を感じながら豪快な気候の中で育ちました。美味しい魚の味を覚え、深く濃い緑の山々や太平洋の大波は、私にとってごく当たり前の環境でした。
ところが、次に住んだ場所は、山に囲まれた福井の盆地です。美しい川が流れ、水田が広がり、風習を大切にする城下町です。見えてくるものの変化は明らかですが、見えないものの変化が、私の身体に変調をきたします。湿度の高さや豪雪による冬の閉塞感、心は変化に富んで楽しいのですが、身体がついていけず、しょっちゅう中耳炎になったり、ヘルペスになったり、と具合いの悪かった時の記憶が鮮明に蘇ってきます。

つまり、不一致による環境不適応です。

幼い頃だったので、言語化できず、違和感を解釈して意味づけする術はありません。
心に反応せず、身体が違和感に反応していたようです。
とはいえ、福井の二年半は、現在の私のモノの見かたに大きく影響しています。身体は不適応でも、嫌だと思ったことは無いのです。きっと、心のバランスを取るために、身体が助けてくれていたのかもしれません。

小学校に入り、神奈川県の茅ケ崎に住むようになると、水を得た魚のように、毎日がパラダイスでした。自分の統御感は小学生の頃に育まれていったように解釈しています。

心が違和感を感じ取り、それに対して何か行動に起こしたり、解釈をし直したりしていたら、きっとあそこまで身体で反応しなかったと思います。
多分、環境変化に適応できていなかったのは、私だけでなく、母も妹もだったのだと思います。

自分の中から湧き出す違和感を大切にしていくと、自分が「今、体験していること」に関して、何らかの気付きが生まれていくるようです。

自己の不一致を感じ取ることは、問題解決の入口のように思います。

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コメント
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