五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

築地市場に行った

2010年04月28日 | 第2章 五感と体感
念願の築地市場に行ってきました。

頻繁に買い物に行っている従姉と待ち合わせ。彼女は築地の駅ホームのベンチにまるで山に行くかのようなジャケットを着、運動靴を履き、リュックを背負って座っていました。

晴海通りの場外は何度か歩いたことはありますが、場内に入るのは初めてです。
場外に並ぶ店の通りををどんどん奥へと歩いていくと、大きな駐車場が目の前に広がりました。市場の活気が落ち着いた時間帯(9時頃)でしたので、片付けのために動く台車や車が右往左往しています。その車の邪魔にならないよう右往左往避けながら場内市場の中に。

魚河岸のお店がぎっしり立ち並び、どこまで続いているのかわからないくらいの広さです。

コンクリートの床は水浸し。箱に入った魚介類が所狭しと並べられているので通路は人がすれ違うので精いっぱい。台車を運転する人は、慣れた感じで私たちの間をすり抜けていきます。

従姉の恰好に瞬時で納得する私たち。

「これは命懸けだ!」、リュックを背負った従姉が、はとバスの旗を持ったバスガイドさんようで逞しく見え、母と私は迷子にならぬよう追いかけます。

「今日は初めて来たわけだし、鰹節くらいでいいよね」と言っていた言葉はいつしか撤回。

「この鯵いくら?」

「あ、これ、ひと箱で千円だよ」

「三人で分けようか。。。」

春のお魚メバルが目立ち、サヨリやホウボウやトビウオ、、、真鯛やアマダイ、アナゴ、勿論マグロに貝類、タコにイカ等…

魚好きの私たちにとって、もはやディズニーランドはなんのその。
こんなに楽しいところに今までなんで来なかったのか。。。
その上、江戸っ子の魚河岸さんが粋にでカッコイイ、勿論女性も粋です。

両手に袋をぶら下げ、市場の外でゴソゴソと買ったものを振り分ける三人。

時を重ね育む文化は美しいです。
水溜りだらけのガタガタの床、各魚河岸に人が一人だけ入ることができる小さなおうちの勘定場、魚をさばくための見慣れない包丁、道具、手さばき。。。。

客との会話はそっけないけれど嫌みが無い。商売しているけれど愛がある。

店じまいを始めたお店では大鍋いっぱいの温かいお味噌汁をお椀に入れています。奥では若い人たちが大盛りのご飯を美味しそうに頂いています。
「うわ~おいしそう」という言葉にさっと「食べてくかい?」と返してくれます。

実にスマート。

お江戸の風景は、やっぱり築地のこの場所ではないかなぁ~手狭でボロくたってイイじゃない。
余裕のある綺麗な空間に整然と魚河岸が立ち並ぶ風景に面白味はないでしょう。

命懸けで買ってきた魚から愛おしい味を感じました。

五感は生命力だ。生命力はまずは「食」から。。。人は逞しい

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