五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

源氏物語~その弐

2009年05月03日 | 第2章 五感と体感
イメージを語ることは、現実逃避ではありません。
五感をフルに使い、物語と自分を重ね合わせます。

自分の耐えがたい現実を語ることはなかなかできるものではありません。

源氏物語の登場人物の成育史を知ることにより、防衛機制の上手な使い方ができるように思います。

防衛機制とは、自分を守る術のことです。自分が無意識に使っている自分自身の防御策といってもよいかもしれません。

源氏物語は54のお話から成っています。光源氏が亡くなった後は、宇治十帖という章で物語が展開されます。これが、浮舟。

浮舟は二人の男性から愛された女性です。
二人の間に揺れ動く優柔不断な思いから物語は展開し、結局は、出家する道を選びます。
優柔不断が悪いとは思いません。人はいつでも左か右か、前か後ろか、迷いながらも決断して生きていきます。その決断が固いものか、緩いものか、それもその時その場で、それぞれでしょう。人によっても様々です。

二つの大切なものを失いながらも、最終的には本当の自立をしていくことで喜びを見出していく浮舟は、人の成長の極端な例かもしれません。

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