五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

空海

2009年05月30日 | 第2章 五感と体感
このたび、めでたく天台宗と真言宗が和解?するそうです。
高野山の行事に天台宗のお坊様が招かれたそうです。

最澄さんと空海さんは、強烈な個性の持ち主であり、あらゆる能力を兼ね備え、努力を惜しまなかった方々だと認識しています。

そんなニュースを聞いてすぐに、テレビで高野山を歩く書家の番組が放映されました。

空海の書。一度だけ、石和にある拓本公園で拓本を取らせていただいたことがあります。
あらゆるものを呑み込み、咀嚼したものを一気に解き放たせたような柔らかい書に感動した記憶が蘇りました。

心と体と技が一つとなると、絞められたものが緩み、そこから大きな宇宙が表れるような、そんな感じなんだろうな~、と思ったりします。
そこまで極めた経験がないので、私の勝手な想像です。

1200年以上経った今、この時代に生きている自分が経験する和解は、1200年前に願った人たちの魂の連鎖によるものかもしれません。

だから、また思います。

何度も書いちゃいますが、ガンジスの河の砂のひとつぶひとつぶに意味があります。ひとりひとりが生を受け、時代を引き継いでいくことは、時代を変容させていくことにも繋がるのです。砂のひとつぶは、宇宙のたいせつなひとつぶです。

生きていることに、意味はあります。


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