歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

「うらぶれた風景」を楽しむ

2006年12月16日 | 街の風景
こんな「風景」に心惹かれる季節です。


裏通りの小さな空き地、「鉢植え」と「バイク」が雑草と一体化し始めています。全体が一つの「オブジェ」に見えてきます。



むかし見かけた「木造二階建て」の民間アパートです。最初に眼に入るのは二階から降りている「太い2本の土管」、条件反射で「鼻」に「あの臭い」を感じてしまいました。

薄い水色に塗られた「トタンの外壁」には錆びが浮きだし、白く塗られたモルタルの壁は灰色の地が露出しています。
寒くて、寂しくて、悲しい四畳半の風景が見えてきます。




理髪店ですが、やはり「床屋さん」と云った雰囲気です。ドアーの内側に掛けられた「年季の入った幕」には、『本日閉店しました・・・・・・』」とありますが『本日閉店しました・・・・・・』が正解と思われる店です。この日は月曜日なので「定休日」でしたが、火曜日になってもこのままのような・・・・・・。



緑色に塗られた、「継ぎ接ぎだらけ」の「トタン板」に、裏町の「さびれ感」を漂わす「居酒屋」です。こういう店では、「ホッピー」に「煮込み」が似合います。



空き地が好きです。「寂しく・古ぼけ・錆びた・工場」のある風景、過去に繋がる想いがわいてくる空間です。



右から左に書かれた看板の文字。最初は「ピカピカ」に輝いていた筈です。銅製なのでしょう、「緑青」が噴き「くすんだ緑色」に変色しています。



古い町工場です。「家内制手工業」なんて言葉が思いだされます。窓ガラスは、よく見ると「透明」なのです。時代が積もり「曇りガラス」に「変身」しています。

自転車の置かれた地面は、何人もの人に踏み締められ「コンクリート」のように堅くなっていました。


人生も「初秋」から「晩秋」の季節に向かい始め、

『生者必滅、会者定離』何て言葉が、心に沁みてきます。

こういうときは、演歌でも聞きながら「焼酎のお湯割り」です。
ここは「八代亜紀」の「舟唄」ですね。

♪♪しみじみ飲んで~ ♪♪しみじみと~


しみじみ寝ようッと。  




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1 コメント

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Unknown (さかいのぶよし)
2021-03-11 06:30:21
平成18年、これは、昭和39年の東京オリンピック、高度成長前と勘違いしました。令和になり街中で「うらぶれ」にポスターを張っても、引いてしまう。貴重な「うらぶれ風景」に感慨深いです。
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