歩く・見る・食べる・そして少し考える・・・

近所を歩く、遠くの町を歩く、見たこと食べたこと、感じたことを思いつくままに・・・。おじさんのひとりごと

取手宿ひなまつり(3) -“のっぺらぼう”は芸術的-

2010年03月01日 | 街の風景
先週の続きです。

“取手宿本陣通り”は八坂神社で折り返します。来る時とは反対の、取手駅に向かって右側を歩き戻ることにします。

取手市商工会館です。たぶん? この“商工会”が“祭り”を企画したり、運営したりしているのでしょう。本家本元ですから、どんなモノかと、会館の様子を覗くことにしました。


階段を登った2階正面玄関を入ると、有りまました立派な雛飾り、脇には商工会“婦人部”と思しき女性がイスに腰掛け、雛飾りの番をしています。


実は、商工会の様子を伺った他に、もう一つ重要な用件があったのです。雛飾りの写真を撮り終え、辺りの様子を見回し、おもむろに婦人部の番人に近づき、

「すいません!トイレを貸して頂けますか?」
「はァ?」
女性は、少し驚いた様子で顔を上げ、よく聞き取れなかった様子なので、
「トイレはどちらに?」
「あっ、ハイ、エ~、この奥の~、エ~と、左側になります、ハイ」と、廊下の奥を見ながら教えてくれました。どうも、応対がぎこちなく、この方は「商工会」の「商」ではなく、「工」の方とお見受けしました。

この女性、私が現れた時から、それなりにこちらを気にしている様子で、雛飾りにカメラを向けた時も、無関心を装い印刷物に眼を落としていたのです。

自分がお雛様と一緒に撮られる事に、かなりの抵抗感があったのと、カメラを向けているのが、雛人形には無縁と思われる怪しい親爺ですから、それなりに警戒していたのです。兎に角、この方、お雛様の「番」が任務です、盗まれたり悪戯されては困るのです。

そんな、こんなのやり取りの後、無事、トイレで用を済ませ、商工会館を後にしたのです。未だ時間があったので、ポスターにあった“白山通り”の“会場”にも行って見ることにしました。 

金物屋さんも、一応、雛祭りには参加していました。祭り来たついでにと「鍬」や「ちりとり」を買い求める客は皆無ですが、それなりのお付き合いです。


白山通りは、競輪場がある方なので、常磐線の下を潜ります。ガード下のギャラリーです。


ここは、それなりに、なかなかの展示がされていました。


先ほど、商工会の「婦人部」と書きましたが、正しくは「女性部」でした。「婦人」はもう、死語になりつつあるのです。


女性部はかなり頑張っています。この人形、なかなかの出来映え。


こちらも、


こちらも、素人との作品としては、かなりです。


でも、どれも、これも、顔が無いのです。まっ白の“のっぺらぼう”です。これは、やはり、何と云っても、“人形は顔が命”と云います。顔の描き方ですべてが決まるのです。何故、顔が無いのか?

すべてが決まる顔の表情は“誤魔化し”が利かないのです、これだけは、商工会の女性部でも無理なようです。描かないことで、想像をかきたて、何となく“芸術的”な匂いを漂わす作戦?なのです。たぶん。

芸術的と云えば、ここ取手には、“東京芸術大学取手校”があるのですが、彼らは雛祭りには参加していないようです。芸術家の作った雛人形が見たかったです。

まだ、雛祭りの話は続きます。でも、3月3日まではネタ的に無理があり、明日で終わる予定です。


それでは、また明日。


コメント
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