雨に。
夏の疲れがようやく抜けてきた。
本当に今年は長く、私にとっては、さまざまな意味で、苛烈な夏になった。7.8.9月と、たった3か月とは思えない時間の長さ。
それでいて、今振り返るとあっというまに過ぎた夏のようでもある。
母が逝き、その事後の忙しなさ、落ち着きのなさは、自己嫌悪になるほどで、まるで機械になったかのように「仕事」を片付けていたような気がする。
それでも時間は流れてゆく。
ぽつねんとしている。
今年いっぱいの目標は今日見つけられた。
昔好きだったが、あまりうまく弾けなかったフォーレの「セレナーデ」を上手く奏でよう、という企み。OPUS98。これをどうにか弾いていたのは25年ほど前だと思う。
YouTubeでナヴァラの名演奏を聴き、彼の繊細な表現と美しい音色に、夏以来の心寒さを洗われた。
一日一小節弾いて行けば、今年中には全部の音符が鳴らせる。それから磨いてゆけば。。。などなど考えると気持ちが立つ。
良い日だった。
愛と感謝。