市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

オリオンよ明日へ歩みつ追憶のしたたるごとくなほきらめけり

2017-12-11 21:56:30 | Weblog


冬銀河に。


とても綺麗な夜空。









良い日だった。


感謝。





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西風の見たもの 2

2017-12-10 20:38:49 | Weblog

少年の手の頼りなく別離をむしる骨ぞ痛まし

かつて今互みに熱を測りし手の触れ合はざりし恋の残るか


なぜと問ふ呼吸のまへに汝(な)の迷ひ全てのみこむ海とならまし

夕映えのせめて恋しき背骨ひとつひとつ数へて巻貝となる


ひきしぼる髪の重さを手に想へなぜあの夏の扉を閉めた

果つるとも声つなげたり海は深くかなしみさへも絆となして

逆光は互みのまなざし遮りぬ禁色の海は永遠にまばゆし

失ひし現在は風あらぬものを求むるからに愛し合ひたり

追憶は海と等しい虹となれ触れず触れたる君だけが渚

爪の痕砂浜ならばながからむ崩るるままに桜貝散らせ






さいきんの歌い溜めたつぶやきたち。

読者は、私の歌を好きになってくださいますか?

これらの恋歌は、処女作「海の器」の主人公、樹への歌です。


私の理想のセンシティブで、情熱的、まっすぐで、屈折し、優しく、激しく、純な美青年を造形しました。

私は今も、自分の造形した彼に恋しています。











港の人社から刊行されています。

自作挿絵、装画。


物語に登場する樹も、冴も、当時私の現実には、いませんでした。もちろん今も。

鎌倉賛歌、由比ヶ浜賛歌でもあります。


みなさんの詩ごころに、私の歌がシンパシーしてくれたら、と願います。








これも旧作。
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西風の見たもの

2017-12-09 20:27:39 | Weblog

静かなる怒りに似たる凪のうへゆふらりほどく女うつくし


月光のつらぬくばかり叫ぶかな傷を明かせる少年の力


昼夜のさかひめに身を遊ばせて狂ほしきこときよらに噛みぬ


あららかに肩を揺さぶる潮のあと汚さるまま純白になる

仮面より時を隔ててあたらしき海は無限の器とならむ


なだらかに海はわたしの膝に寄る砂に伏せなば深いくぼみを


ふたりして西風浴びぬ水平のいつはらぬ果てぞ未来と思ひし日


汝(な)の眸(まみ)のいくらか昏く陽を溜めて我が喉締めぬされどきよかり

くちびるに血の味探す満潮のあらぶるままに夏至味わひぬ


海の涯に少年消ゆるを恋ひわたるなげきに満ちて女と思ふ

あざやかに今を想へりつばさありて唇忘れずまた海へ赴(ゆ)く

冬ごもり凩向かふ肩を抱へ何も語らず歩み合はせし





未発表のさいきんのつぶやきをランダムに並べた。


良い日だった。


神に感謝。


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北風がごとごと言ふようちの子はみな暖めて撫でてやらうよ

2017-12-08 22:02:55 | Weblog

北風の音に。


野良にゃんこたちはどうしているかなあ。


毛皮を着ているけど。









穏やかな日だった。


感謝。







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初雪は若葉のごとく冷えながら街に優しさ集めむと降る

2017-12-07 20:27:36 | Weblog


初雪に。


明日はみぞれかもしれない。


私は動物が好きで、野良猫たちが気になる。


雨や雪の日はどんな風に過ごしているんだろう?






穏やかな日だった。


神に感謝。










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冬の夜猫たち何処で眠るのかな猫の楽園作りたいゆめ

2017-12-06 22:11:07 | Weblog

野良猫に






旧作 猫のマドレーヌ。



今日も穏やかな日だった。



感謝。
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なだらかなきざはしとして海を向く我が横顔のつひにすがしかれ

2017-12-05 23:31:17 | Weblog
ふと。



今日の全てに感謝。








これは30代に描いた薔薇の器。

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髪洗ふ雫流るる石のうへけふのもろもろ音符となりぬ

2017-12-05 19:45:01 | Weblog

髪を洗いながら。




これは、数年前に母親が私にくれたクリスマスカード。


まだ病にならず健康だった。

達筆で、流れるような硬筆が美しい。



それから彼女は健康を壊し、今は、私が彼女を庇う立場。


変転の数年の中で、どんなアクシデントがあろうと、母親を安心させてあげる。


それが、私の支えの一つになっている。


今日の全て、神に感謝。





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千代紙をとりどり散らす師走来て寄せ合ふ肩のかけがへのなき

2017-12-04 23:04:14 | Weblog


師走に






これも2年ほと前の作品。

待降節の街角。甲府市平和通りのどこか。


中世フラマンの原画のマリアの顔より、優しく描いた。

割と可愛く描けたと思う。無原罪の美少女。


どことなく中原淳一の少女みたいな風情。


感謝。







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耳立てて星のささやき拾ふかないつも家族は大切なもの

2017-12-03 22:24:26 | Weblog


夜に


私は動物大好き。



この数年、本当にベルやアクアになぐさめられてきた。


ベルやアクアも、母も私が大好き。



三人に共通するのは、私の姿が見えないと、動揺し、鳴いたり吠えたり騒がしい。


母もスマホに電話してくる。



私はもっとしっかりしなくちゃね。






これは昔の作品。


バレエキャット。


その後にアクアが来た。



感謝。





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アルファポリス