市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

驟雨来て人は必ず死ぬてふを雨粒のごとあまた見てをり

2021-08-12 22:43:00 | Weblog

 山梨県から戻る。上野原から八王子辺りでゲリラ豪雨に遭遇。30分ほどで雲が切れたが、最中はフロントガラスのワイパーが追いつかないほどの雨量で、高速道路をひやひやしながら走った。

 日本の8月は、死者を膨大に記憶する季節だ。広島長崎の原爆忌。東京大空襲。敗戦。

 今年は水面下で疫病蔓延を抱えてのオリパラ世界フェスティバル。

 この夏からの死者は何千人だろうか。ニュースのカウントは真実だろうか。

 現実とは信じられないので、記憶に残さないテレビニュースのコロナ関連数字を毎日眺めながら、政治経済の主軸を失った日本の近未来を少し想像する。すでに日本の国力は。。。

 最近、山﨑豊子さんの壮大な小説に夢中だ。題材は現代的でも、構成やキャラクター配置は昔物語の定型的布石。細部までリアルに書き込み、闊達でわかりやすい文体で作品世界に引き寄せられる。

 そして現実なら清浄なカタルシスなどほとんどないものだろうに、物語ならではの冷徹な「勧善懲悪」

 母は長年、山﨑豊子さんの大ファンだ。彼女の集めた山﨑本を、今は私が読んでいる。

 


 感謝の花束。油彩F 6号


  全てに感謝。


 

 
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