山梨県から戻る。上野原から八王子辺りでゲリラ豪雨に遭遇。30分ほどで雲が切れたが、最中はフロントガラスのワイパーが追いつかないほどの雨量で、高速道路をひやひやしながら走った。
日本の8月は、死者を膨大に記憶する季節だ。広島長崎の原爆忌。東京大空襲。敗戦。
今年は水面下で疫病蔓延を抱えてのオリパラ世界フェスティバル。
この夏からの死者は何千人だろうか。ニュースのカウントは真実だろうか。
現実とは信じられないので、記憶に残さないテレビニュースのコロナ関連数字を毎日眺めながら、政治経済の主軸を失った日本の近未来を少し想像する。すでに日本の国力は。。。
最近、山﨑豊子さんの壮大な小説に夢中だ。題材は現代的でも、構成やキャラクター配置は昔物語の定型的布石。細部までリアルに書き込み、闊達でわかりやすい文体で作品世界に引き寄せられる。
そして現実なら清浄なカタルシスなどほとんどないものだろうに、物語ならではの冷徹な「勧善懲悪」
母は長年、山﨑豊子さんの大ファンだ。彼女の集めた山﨑本を、今は私が読んでいる。
感謝の花束。油彩F 6号
全てに感謝。