市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

夜いろの沈むゆびあと微か血に沁む残像のごとイヴは生(あ)れにき

2008-05-15 21:30:06 | Weblog

 アダムの肋骨からとりだされたばかりのイヴ。


 もしかしたら、アダムそのひとの血痕など、残っていたかもしれない、どこか。


 自分自身の残像。







 ここまでは最初に書いたもの。

 詠いなおしました。


 
 エロスを詠うのはあからさまだろうか?

 シュールレアルな幻影はたいていエロスの香気を纏っていると思う。モローにしても、ルドンにしても。フィニ、ダリ……


 
 短歌表現では「道徳的」であるよりも「美的」かどうかを考える。


 でも、この歌は「生れにき」のほうが濃密なアトモスフェルかも、とも感じる。

 それで。



 


 



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