市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

真夜のどこか果実なき海どよめくと聴きゐつ夫は野球帽して

2008-09-26 20:51:12 | Weblog


 お祝いの席からもどる。


 おいしい懐石の食事だった。無花果の天麩羅、うすい揚げごろも、からりとあがり、丁寧にとったおだしのなかに泳いでいた。


 真っ赤な薔薇の花束と、バーバラ・ボニーのCDを贈る。ゆっくりやすらいでくださるといいな、と願って。


 盃三杯くらいのほろ酔い。酔うと、ふだんはしないファッションリングが重い。


 このお店、お料理もインテリアもすてきだから、もしも女友達のどなたかがこちらにいらっしゃるなら、お誘いしたい。


 帰り道、夫と肩をならべて、夜道をゆっくり歩いてきた。

 海は遠い。

 でも、海が見たい。

 秋の渚の音を聴きたい。







 
 
 
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4 コメント

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静かな想い (salamanca)
2008-09-26 23:42:11
ススキの写真が撮っても素敵。
そして、雪香様のお心遣いが伝わってきます。
とっても静かな時間の流れ。
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情景が思い浮かびます (笹百合)
2008-09-27 00:02:56
無花果の天ぷらのお吸物、美味しそうですね。
今天ぷら割烹でアルバイトさせて頂いていて、研究でもお店でも自宅でも食について調べて実践して思索する毎日です。食べ事は本当に大切で奥深く興味深いです。料理には心が表れますね(芸能全てそうですが)。雪香さんの綴る日記を拝見していると心が動きます。そして家族とは作ってゆくものなのだろうなと感じます。
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すすきの季節 (雪香)
2008-09-27 08:51:52
沙羅さま


 鎌倉、ススキが多いです。今住んでいるところは、市街地や海から離れているのですが、沙羅さんこちらにおいでになったら、昨夜のお店で、と思います。

 静かなところです、ほんとうに
 
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割烹屋さん (雪香)
2008-09-27 08:54:32
またまたです。

笹百合さんが割烹料亭に?

調理場に入っていらっしゃるのですか?それとも仲居さんでしょうか。

どちらにせよ、スゴイ。

研究とフィールドワークをかねたアルバイトですね。
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