市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

在ることの梢さながら季節運ぶ風に揺すられ歌と響くよ

2018-11-26 15:28:50 | Weblog


水彩、「風に吹かれて」

モデルの女性には申し訳ないけれど、画像は彼女そっくりではない。目鼻立ちは世間的な基準で美人と言える。だが加齢や生活歴の灰汁を取り去り、若くつくろい、人形的美人に描いたら、中年の彼女に失礼ではなかろうか。
他の誰とも違う彼女らしさは、生まれついた顔立ちだけではないから。


私は、さかりをやや過ぎたと言える世代の彼女の容姿に表現されている「時間」を描こうとした。彼女が生きた人生の時間を。それもまた人間の魅力だと思う。


しだいに若さから隔たってゆく女性の、ことに真正面からの構図は難しい。

顔の凹凸や陰翳、まなざし、肉付きなど、すべて当人の内面のニュアンスと生き方を語る。

どこまでモデルの人間性に近寄れたかしら。

あちこち荒く、稚拙なテクニックだが、今の私なりにこれでよし、と。




モデルの彼女に感謝。







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 樹々の冬まばゆく冴ゆる紅葉... | トップ | ひとひらの雪享くるごとひそ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。