最近読んだ本
昭和前後の近現代史から明治まで、家内の本を乱読。
「明治維新という幻想」の中では、幕末三舟の生き様が潔く、心に残る。勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟。
勝海舟と山岡鉄舟は著名だが、泥舟はやや劣るかも知れない。たしか彼の書が、山梨県韮崎市の大村記念美術館にあったはずだ。
数日前、施設入所した母が持病以外の不良で倒れ、緊急入院、手術を受けた。幸い大事はなかったようだが、もう87歳という高齢で、何があっても仕方ないと覚悟はしている。ただ、母は大変に苦労して立派に公務を勤め上げ、女手一つで私を育ててくれたので、最晩年は、安楽に、死ぬまで無痛覚に過ごさせてあげたいと願っている。
そして、母の容態が急激に悪化したこの数年は、母を見ながら同時に、もう老境に入る自分自身の始末はどのようにしようか、と考えている。
そのような思いもあり、この著作に引用された、山岡と高橋の最期の逸話は羨ましく感じられた。めでたい話でもないから、書き写しはしないが、私は山岡鉄舟のように身罷ることができたらと思った。
そのように心がけてゆきたい。
愛と感謝。