何ほどのこともないけれど、一日が長い。また短い、あっという間、という気もする。
四時近く、ようやくすこし暑気も穏やかになる。
まひるは、吹きぬける風までもすさまじい。エアコンはやはり苦手なので、ほとんど使わない、使いたくない。でも、これからしばらくはそうもゆかなさそう。
母の様子はまた安定してきたみたい。
さまざま、独り暮らしでは、気がかりだけれど、自立して過ごしている彼女の意思には、やはり敬服している。なかなか全うできることではない、と思う。
つかず、はなれず、ひととひととの間を測るように、親子もまた。
母が十三弦の琴を習うのをやめてしまったらしい、というのがつくづく残念。あの琴は、それでは実家であそんでいるのかしら、などと想像して。でも、最晩年に好きなことをして過ごしているのだから、これはこれでいいんだろう、とも。