猛暑、酷暑と、見るからに華麗な、ながい熱帯、今年。
熱中症で倒れた方、あまた。
亡くなられた方の中でも、独居、また貧しい高齢者の多いこと、当然とはいえ、いたましい。
徒然草だったろうか、家居のつくりは、夏を旨とすべし。夏暑き住まいは耐え難いと。
盆地の京都の暑さ、それこそ今昔変わらず。
通風のよい、涼を呼び込む和の家屋ならばまだしも、現代の集合住宅、また都市環境では、空調なしで過ごすのは、ほんとにつらい。
湘南は、ありがたいことに海からの風が、吹きぬける。それでも……。
……
自分で決めた「夏休み」のあいだ、何冊か近現代の本を読んで、まだ読み足りないものもある。手にした本のどれも、予想以上に読み応えがあったのでうれしい。
もう、あわただしく日常のサイクルにもどっているのだけれど、できるだけいろんな文章に触れるようにしようっと。
それにしても、ずいぶん長い間、まとまった本を読む楽しさを忘れていた、と実感。