昨夜月明かりが美しかった。星も。
明けて今日いちにち、あたたかな弥生の風が流れた。気温は四月とか。
植木鉢の植物も、このところ急速に若芽をふくらませて。
薄雲女院が薨去された春、源氏は歎きくらして桜に向かい、「今年ばかりは墨染めに咲け」と詠った。
数日、早くもちらほらと近隣の桜祭りの予告が入ってくる。
季節はめぐり、こちらもじきに爛漫を迎える。
魂鎮め……古代の言霊が、桜への想いにまつわって、今年は深い。
被災された方、いまも苦しんでいる方のいたみは、遠くからいのるばかり。
墨染め、という言葉は古風かもしれないけれど……。
もう、4月。
復旧の努力は続きます。
今日も心に訴える歌を読ませていただきました。
時の流れ……。
さまざまな思いがこころをかすめます。
リーベさんにとって、よき日々でありますよう。