市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

離れてもテトラに響く冬の海はガラス散るごと恋しき潮

2018-11-21 20:08:07 | Weblog


冬の海に。





少しずつ介護生活も落ち着いてきた。

いろいろ思いがけないことがあるけれど、いつかはこんな、と考えていたから、あまり動揺はない。


それにしても、なつかしい鎌倉、由比ヶ浜。


坂の下から海岸に降り、稲村ヶ崎まで潮風を聞きながらよく歩いた。冬の季節はことに懐かしい。

閑散とした海岸と渚、カモメの鳴き声、人の気配、冬至に近づいてゆく午後の、冷たく穏やかな陽射し。

目に見える様々な景物の全てに余白と余韻があった。その隙間に潮騒が響いていた。


今は山梨にいて、こちらは晴天の日には、青紫の南アルプス、八ヶ岳、冠雪した富士山が冬空を飾る。


もう待降節だ。


感謝。







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