市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

雨そぼつ桜おちばのかたはらにかつて空なる思慕も残しつ

2008-09-18 19:25:43 | Weblog


 雨あがり。


 午後からお習字。お清書をとどけに。

 いろいろほめていただいて、くすぐったかった。

 一生懸命おさらいしたからうれしい。


 筆をとるとき、詠うとき、音楽を想うとき、こころ凪ぐ。


 こちらのお教室の年長の女性から、いろいろな書の御本を拝借した。

 たぶん、とても貴重な書物にちがいない。

 古筆も、とうぜんのことながら、それぞれに個性があり、一文字ごとの書き方がユニーク。

 わたしには、とうぶん届きそうもない高峯の花見だけれど、お心遣いがありがたいと思う。

 書でも心は癒される。


 なにかに集中して、自分をまっすぐにみつめるとき、すこしまともな筆線がひけるかしら、と思えることもある。

 あせらず、ゆっくりお稽古しよう。


 と思いつつ、もう来月の課題をいただいた。

  
   
   こちらむけ我もさびしき秋の暮          芭蕉


   松韻晩吟時(しょういんばんぎんのとき)    


 

 晩秋の句。散らし書きと楷書。お習字の課題も秋深まる。


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2 コメント

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桜おちば… (Joe )
2008-09-22 15:22:39
かなしいお歌です 

いま雪香さんに転換期が来てゐるのでせうか?
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季節ごとに (雪香)
2008-09-22 17:21:49

 思い出すこと、また今現在の想い、そして変化する明日へと、心の去来、さまざま……。


 去年今年、ほんとに怒涛のような時間でした。

 すこし、自分の足元がしっかりしてきたかな、と思います。

 
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