つぶやき。
こうであれば、と。
そのとき自分で考えぬいた選択のよしあし、どんな結果であれ受け入れて、また未来を模索するしかない。
「Itと呼ばれた子」を通読。一番最後に、「青春編」
これはS・キングの「スタンド・バイ・ミー」みたいで、とてもよかった。ミゼラブルでなく、グロテスクでなく、逆境に育ったデイブの少年時代のほんのいっときにせよ、心温まる友情ものがたり。
随所に少年デイブのするどい認識や、社会差別へのまなざしが注がれているのだけれど、彼は決してネガティブな感情に支配されない。それがすごい。
ひとりよがりにならず、誰のこともおとしめない。
そして克服していった数々。
その微風のようなヒトコマ。
すてきな読後感でした