市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

冬野なほ続く花いろおのづから骨のしろさに山茶花咲きぬ

2021-11-21 19:38:00 | Weblog

 「日本人のための第一次世界大戦史」を読んだ。最近は珍しいですます体の達意の文章で読みやすかったが、とにかく資料も登場人物も地球規模に広範囲で膨大。
 
 
 
 いろいろと学んだが、第一次世界大戦を詳述する筆者が、読者に向かって婉曲的に述べているのは、現代においても、いつ大戦が勃発してもおかしくない、という主張ではないだろうか。

 火種はすでにいくつもある。私のような政治オンチにも、それらはひたひたと仄めかされているように見える。

 が、身廻りはコロナ対応のニュースで埋め尽くされ、緊迫した世界情勢は靄の向こうだ。

 山﨑豊子作品を読み、またこうした大戦史を開くと、今の平和な日本社会の根幹を揺るがすいくつかの要素が見える。

 それを意識してこまごまとした日常を暮らすということは、一般市民には無理だろう。

 だが、こうした読書のおかげで、穏やかな毎日のありがたみを改めて感じる。


 感謝。

 


 油彩F6号  風の薔薇。

 感謝。


 

 


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