市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

おさなごの髪ばさら落つ人鬼よむごき闇這ふひとならず汝(なれ)

2008-09-22 16:55:12 | Weblog


 五歳の女の子が無惨にころされた。ひどい。


 なぜ?と問うことは無意味だとわかっている。


 快楽殺人に理由はいらない。


 可愛い女の子だったという。昼にいなくなって、遺体でみつかったのは真夜中。


 救急隊のひとに抱き上げられた小さな手足が、ちからなく垂れ下がったままという記述、リアルできびしい。

 現実社会の事件や犯罪を詠うのも、今まで躊躇してきたこと。

 わたしの「やわ」な表現で、かるがるしくは、と。


 でも、勇気を出して詠ってみた。

 被害者の方、ことに御両親の心痛はどれほどだろう。可愛いさかりなのに。



 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝に問ふ昨夜(よべ)の挽肉... | トップ | いのち享く乳房のかたち灯(... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
子供の命 (木ねずみ)
2008-09-22 23:42:43
同じ5歳の娘を持つ親として
この事件は人事ではありません。
日本ではこういう事件が何だか
最近多いですね。
帰国するのがちょっと怖いです。。。
シンガポールでは、娘と一緒に電車に乗ると、必ず席を譲ってくれます。
日本では考えられないのですが、この国では
当たり前のようです。
勿論お年寄りにも席を譲るのは当たり前。
子供やご年配の方々を
とても大切にしているように感じます。
でも、電車に乗り込む時には
「我先に・・・」です
このアンバランスな感じが面白いです。

子供の命が無残に失われるのは、
本当に悲しいことだと思います。
お歌のとおり、ひとではなくて鬼ですね。。
返信する
波紋 (雪香)
2008-09-23 08:42:25

 こうした事件の影響は深刻ですよね。

 親御さんたち、こどものことが心配で、外でのびのびと遊ばせられなくなったりするでしょう。

 都市とか田舎とか、地域的な制限がない犯罪ですから。

 こどものころは、思いきりあそんで、からだもこころも育ってゆくのに、過保護になったり神経質になったりすると、あとで精神的・肉体的にひずみが出てきてしまう。

 この事件の犯人が逮捕されても、似たような事件はこれからも起こるでしょう。

 木ねずみさんのおっしゃるとおり、日本という社会ぜんたいの歪みを象徴しています。

 いつの時代も、同じような現象はある、ということを通史的に諒解はできるのですが、いたましいことです。

 

 

 

 
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。