市の星月夜日記

織江市の短歌、エッセイ

冬晴れにまぼろし追ひぬ許されて君見ゆる日も十字架を持つ

2022-11-08 20:48:00 | Weblog

 SFKギャラリーで、フルート奏者小倉知子さんとリハーサル。

 






 黄金のフルートで、彼女の柔らかい音色の伴奏をいただき、大変気持ち良い芝居ができそう。

 この物語は、おそろしい顔をした魔物が人間の無垢な美少女に恋をして、彼女と無理矢理添い遂げる、というストーリー。
 怪談なのだが、懸命に少女を追いかける魔物の姿に、語り手の私はなんとなく同情してしまう。少女は必死で逃げ回るがついに最後は魔物の世界に入る、つまり殺されてしまう。
 が、その経緯もポエティックで、メランコリーな優しさ、悲しさをたたえる。
 魔物の一途な恋、それから少女の元恋人である人間の若者シャルケンの思慕。。。どれも、かなしげで美しい。
 原作の、ゆるやかな夢のような雰囲気を、フルートの音色を織り込んで語り伝えたいと思う。

 愛と感謝。
 

コメント
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