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粋なオヤジになりたくて

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名古屋居酒屋紀行 - 大須『とんちゃんや ふじ』

2008-01-15 | 地方居酒屋
 
 大須のはずれの裏通り、知っている人でないと行かない場所にあるのが『とんちゃんや ふじ』。17時半頃に入店すると全てがテーブル席だったが、ひとりオヤジが2名、ひとりギャル1名とひとり客ばかりで小生には好都合。お店は女性ふたりでやっている。

隣人のテーブルを眺めながら、ビールにぬか漬け盛り合わせを注文。


(キムチではなく糠漬けというところがユニーク)

 この店の一番人気『味噌味のとんちゃん』を注文。とんちゃんとは豚の腸だが、これを秘伝の味噌ベースのタレで味付けしたものが一人前なんと250円。普通の焼肉屋だとタレにつけて食べるのだが、ここではトウガラシにまぶして食べるのが流儀。

(唐辛子はそんなには辛くありません。)

 とんちゃん好きの小生は更にお替りをして計1250円也。ウマくて激安で大満足。洋服に匂いが付き易いので注意。特にオヤジにお勧めします。


名古屋居酒屋紀行 - 大須『角屋』

2008-01-14 | 地方居酒屋
 
 出張での仕事を終え、にぎわう大須に行ってみた。大須は昔からの大須観音の門前町で東京に例えると浅草や秋葉原といったところか。

まずは大きな交差点に店を構える焼き鳥の『角屋(かどや)』に開店直後の17時過ぎに立ち寄る。厳冬でも戸が開けっ放しの店内には囲みのカウンターがふたつ。焼きから遠い方のカウンターに陣取る。こちらは女将さんのテリトリー。ひとりオヤジあるいはふたり連ればかり。

焼鳥は基本的に100円で2本単位で注文する。タレ、塩も指定できる。注文を受ける度にハンドスピーカーを使う女将さんの声が響き渡る。

 まずは一級酒(当然純米とかではありません)の熱燗を注文。ここではやかんを暖めて燗酒を作る。注文してすぐに出てくるアテは『きゅうり』のみ。これはキュウリとわかめが串になって酢醤油がかかったものでさっぱりいただける。

 

さて小生は100円ではない高級な焼鳥を注文することにした。手羽300円とすずめ500円を一本づつ注文。注文する人が少ないすずめは10月になると毎日仕入れているそうだ。すずめを食べるのは何年振りだろうか。


(手羽のタレ焼き)


(白っぽい頭蓋骨のリアルな形ででてくる2羽のすずめ)

 すずめを頭だけ残したら、『脳みそがおいしいのよ』と女将に言われてしまい、仕方なくバリバリと頭蓋骨ごと完食。(すずめさん、ごめんなさい。。。)燗酒を2杯飲んで合計1500円也。注文は基本が2本単位(小生の注文したものは一本でも可)なので、ふたりで行けば焼鳥がいろいろ味わえていいかも。


松山居酒屋紀行 - 二番町『仁平』

2007-11-02 | 地方居酒屋
 
 道後温泉をあとに、伊予鉄を途中下車。松山では繁華街の二番町の裏手にある『仁平(じんぺい)』は庶民的というよりほんの少し高級な雰囲気の居酒屋。入り口で靴を脱いでカウンターに座ると、先客の地元の二人オヤジが熱談中。二階の座敷では宴会が行われている模様。やっぱり最初はもしあればと決めていた刺身盛り1800円也を注文。ビールの後は地元の酒『雪雀』の吟醸生貯蔵を注文。


(ビールにお通しのイカの煮付け)


(カウンターの長いネタケースにずらっと並ぶ瀬戸内の魚と氷。奥では焼き魚の煙が。)


(刺身の盛り合わせにはカボスが。練りわさびはちょっと残念。)

 入店したのは17時40分過ぎだったが、東京への最終便が19時10分なのでここにいられるには18時30分位までと予想していた。ところがご主人が二階への宴会への料理の準備が忙しくて、小生が追加注文したものは時間がかかりそう。最初に時間がないと話しておけばよかったのだが、事情を話して先にお勘定だけお願いした。

 するとカウンターにいたオヤジ客が声をかけてきた。「学会ですか?」そう声をかけられることが時々あるのだが大学教授か医師にでも見えるのかなぁ。実はふたりはタクシー運転手で事情を察してラッキーにもタクシー仲間を呼んでくれるという。タクシーが店の前に来たのが18時40分だったが55分には空港に到着して、離陸15分前に滑り込みで間に合った。あわただしかったが地方の暖かさにも触れたような良い旅になった。


(型のいいキスの塩焼き)


(時間に追われて最初に写真を取り忘れたジューシーな長なす)

(寸評)
○ カウンターケースに並ぶ多数の瀬戸内の魚と質の高い料理
○ 落ち着いた雰囲気の店内
○ 自称19歳の愛嬌のあるアルバイト?の女の子
△ 店の雰囲気に合わない安っぽく感じる有線が流れる店内
△ お料理はメニューに値段が明記されているのに、お酒は値段が不明な点
△ メニューにはない極上の隠れネタがある点。ボードに書くとか最初に教えてネ

計6100円也。

高松居酒屋紀行 - 『美人亭』

2007-10-12 | 地方居酒屋
 
 久々に高松出張が巡ってきた。高松空港からバスで一番の繁華街である瓦町にあるホテルを目指す。以前から一度訪れてみたと思っていた店が、その名もずばり『美人亭』。事前調査で美人の女将がやっている店ではない(失礼)とわかっていても、悲しい性だろうか、わくわくしてしまう。

 20時を過ぎて入店すると、カウンターは無人だったが、小上がりには二組のグループがいた。この店は女将さんひとりで切り盛りしているようだ。

 中生ジョッキを注文。カウンターには大皿料理が4つあり、そのなかからお通しが選べるということで『芝えびの素揚げ』を注文。大ぶりの芝えびが5-6尾でいきなりなかなかの味とボリュームに感心させられる。


(箸袋に書かれた美人亭の名前の由来の正体)

 この店にはメニューも値段も一切なし。自分でカウンターにある数点の大皿料理を注文するか、保冷ケースにある魚を眺めながら女将さんと調理方法を決めるかのどちらかである。魚は毎日市場で仕入れているそうだ。まずは『たこ』と『さより』を刺身にしてもらった。醤油はたまりだった。



 次に金陵の生貯蔵酒に切り替えて、『かわはぎ』の煮付けをいただく。これは都会ではなかなかいただけない絶品の味だった。豆腐にも味がしみてウマイ。さらに『小松菜と豆腐の炊いたん』を注文。


(見てくれはイマイチだがウマかったです)

 とにかくひとりでやっている女将さんの手際がよく、注文すると短時間で調理されてでてくるところがスゴイ。今日は運良くカウンターはひとりで気さくな女将さんと話ながらゆっくりと飲めたが明日は予約で満席とのこと。今度は冬場に来てみたいものだ。地方の山海の幸をしみじみと味わえる店。計3500円也。

福岡居酒屋紀行 - 中洲川端『屋台バーえびちゃん』

2007-10-07 | 地方居酒屋
 
 博多というと屋台が有名ですが、長浜、天神、そして中洲川端に店が集中しています。川端からはちょっと離れた冷泉公園の脇にも屋台が数軒ならんでいます。『××ちゃん』という店名が多いのですが、そのなかに、まだ準備中の『屋台バーえびちゃん』をみつけました。屋台の開店は19時頃、帰りの飛行機の時間は20時45分、残念ながらそうゆっくりはできません。


(博多川に夕陽が落ちて、公園脇では屋台が準備中。)

19時ちょっと前に、『もういいの?』って尋ねると蝶ネクタイのマスターが『いいですよ。』と言ってくれた。またまた今日一番目の客となってしまった。辺りはまだ明るい。座った席からはバックに公園の緑が見える。よしず張りの空間は調理に火を扱うことも限定的なので、この界隈では一番涼しい店だという。その空間には静かにショパンのピアノ曲が流れていた。ここはカクテルを飲ませる屋台バーだ。『毎日ね、この店の準備に2時間かかるんですよ。』なるほどまだ日差しが残る17時頃から汗だくで屋台のセッティングをするのは大変な作業だろう。ボトルだけでもすごい数だ。一升瓶が一本あればOKの店とは全然違う。年の頃は70歳前後とお見受けした僧衣の方が似合いそうな風貌(失礼!)のマスターの情熱はどこから来るのだろうか。


(リゾートホテルのプールサイドにありそうな構図)

分厚いメニューを渡される。カクテルがずらっと書かれている。ここはマスターにぜひシェーカーを振ってもらいたいとも思ったのだが、あまりの暑さにロングを選択。ウォッカをベースにクランベリーとレモンで割ってライムを搾ったこの店のオリジナルカクテル『オイシイ』を注文。(ちなみにマズイというのもあるそうだ。)これはサッパリとした飲み口で女性にも人気だろう。ここは「クッキングパパ」にも登場するお店のようでマスターの似顔絵入りのコースターは漫画家が書いてくれたという。『えびちゃん』という店名は(当然ながら)人気のモデルさんではなくマスターの苗字『えびなさん』から来ているということ。


(オイシイは見た目も鮮やか。ここにもラフロイグが並ぶ。)

となりに若者が一人でやってきた。会話の内容からすると酒には詳しそうだ。バーテンダーかもしれないなと思う。マスターは中州で30年バーテンをなさっていたそうだ。この暑いのに蝶ネクタイに長袖シャツという正装です。二杯目はマスターに薦められてモスコミュールを。


(突き出しはえっキムチと思ったらよく冷えたラタツゥーユだった。あくまでもオシャレ。)

 屋台だから通常の店とは違う状況下にある。切ったフルーツは早く使いきらなければならないし、客の飲み終えたグラスに残る氷も食材保冷のためにリサイクルのようだ。そうこうしていると19時30分になってしまった。空港へ直行するならまだ30分は飲めるが、途中で預けた荷物を取りにゆかねばならず、ゆっくりできないのが残念だが退散する時間だ。この店はぜひまた訪れたい。3時までやっているそうなので秋の夜長がいいだろう。

福岡居酒屋紀行 - 春吉『ホルモンみすみ』 

2007-10-05 | 地方居酒屋
 
 翌日に博多での出張仕事を午前・午後と二件こなして、飛行機で東京へ戻るまでの時間にちょっと飲むかということで前から気になってた『ホルモンみすみ』にやってくる。開店の17時を20分ほど過ぎていたのだが一番客となってしまった。辺り一帯は住宅もあり飲み屋街というわけではなさそうだ。

壁にある木札のメニューを見てください。つまみはホルモン160円の単品のみです。この点では門前仲町の大坂屋に近いユニークな潔さがあります。
 

(酒を飲む。友と飲む。天下を呑め。とは藤本義一氏の色紙)

まずお酒から注文します。霧島の芋をロックで。すると自動的にホルモンが3串でてきます。こちらのホルモンは牛のいろいろな部位が順番に一串に刺してあります。スープは白味噌仕立てですが、牛骨なんかも混ざっているようで網で漉してつぎ足しています。最初の3串以降の追加の串は自分で鍋から取るというスタイルです。これにネギをたっぷりとかけたり、一味唐辛子をかけて味に変化をつけていただきます。霧島を飲みながら味噌の香りのなかで静かな時が流れていきます。


(先端にはハチノス、根元はシマチョー。たっぷりのネギは別売で100円。)


(客席側に向けられたおたまでスープも自分で入れます。これがなぜか楽しい!)

霧島x2に串x6で合計1500円也。なかなか小粋な店ですが、ホルモンのお味自体は小生は八丁味噌ベースの大坂屋の方が好みですね。スープを好きなだけ飲みすぎたせいなのか(ごめんなさい)店を出たあと喉が渇いてしかたがなかったなぁ。

福岡居酒屋紀行 - 博多『さきと』

2007-10-03 | 地方居酒屋
 
 小生、仕事で博多へ来るのは3度目だが、『さきと』を訪れるのも3度目だ。つまり毎回ここに来ているというわけだ。今回は念のために20時に予約をいれてちょっと前に入店すると席はまだ空いていた。ひとりオヤジは小生だけ。あとは常連さん達のようだ。白髪で五分刈りのご主人は相変わらず寡黙な料理人という感じだ。

お通しは鯖の生姜煮だろうか。まずエビス生ビールをいただく。




(いかにも男らしい字体の本日のメニューはこちら)

唐津のの赤うに2000円也とごまさば900円也を注文。
お酒はここに来ると大抵これに決めている博多一本〆650円也。


(うにはボリューム感がイマイチでした。)


(ここにきたらやっぱりコレでしょ。ツマまでおいしいのが見事。)

一本〆を更に飲みながら、追加でポテトサラダを注文。最後にと決めたのは奄美大島の40度の国産ラム酒『ルリカケス』を薄いグラスのロックで。初めて飲んだが、これは小生好みの味だ。しかしアルコール度数が高いのでずっしりと効いた。


(優れた店はこういう基本のアテがうまい。ルリカケスの図案に子供の頃買った切手を思い出す。)

計6500円也。また来たいで~す。

北陸居酒屋紀行 - 金沢『菊一』 

2007-08-06 | 地方居酒屋
 
 二軒目は香林坊の交差点近くの絶好のロケーションに古くから建つおでん屋の『菊一』。金沢は冬が寒いせいか『おでん屋』というジャンルの店が多く存在します。地方は夜が早い。22時頃入店すると客はひとり。店主が座って酒を飲みながらテレビでやっている報道ステーションの党首インタビューを見ていた。機嫌が悪そうだ。

 この店では高級な冷酒におでんのダイコンにサトイモを注文。しみじみと金沢の夜をしめたかったのだが。。。

 店主は赤城大臣がいたくお気に召さないようだった。『絶対これは違法だ』と話しかけてくる。こんな時に『そうですよねぇ。』と軽く受け流せない天邪鬼なところが小生にはある。『民主党だって同じでしょ。政治には法律の範囲だけでは収まらない金がかかる。』なんて言ったものだがら、店主の長い熱弁&説教を聞く羽目になってしまった。
 『だいたい今の若いもんは。。。』
 『そんなに若くないですよ。』
 『だったら教育問題をどう考えとるんだ。』

と更にお酒を飲みながら挑んでくる。いつもこんな感じなのか女将さんはあきれてしまっている。

 
(ダイコンは柔らかく絶品。逆にサトイモはちと堅かった。)



(オヤジのいぬ間に店内を撮影。。。名物のどて焼きは白味噌で。)

気がつくと看板の23時をとっくに過ぎてしまっている。
こちらから『あっ、看板の時間だ。』
と申し訳なさそうにそさくさと撤退。。。計1800円也。
露天風呂に浸かってから寝るとするか。

北陸居酒屋紀行 - 金沢『源左エ門』

2007-08-05 | 地方居酒屋
 
 あまり行く機会のない金沢への出張の機会が巡ってきた。金沢に来るのは人生で3度目かな。小松空港から高速バスで海岸線を走ると、まだ赤く染まった西の空の水平線辺りにイカ釣り漁船の漁火がいくつも見える。そんなローカル色豊かな風景も金沢市内に入って犀川を渡るとガラっとネオン街になる。歓楽街ど真ん中の片町で降りると予約してあったホテルは直ぐ目の前にあった。

 ご存知だろうか。例のユニークな女社長で有名なAPAホテルは石川県が発祥の地。片町界隈だけで3軒もある。小生の泊まった『APAホテル片町中央』は建物もきれいで、屋上にはな、なんと温泉露天風呂までついている。これで前日ネットで予約して特価4000円也。最高です!

 チェックインすると早速夜の街に繰り出す。ラブロの脇から伸びる木倉町通りの飲み屋街をしばらく歩いて行った先に目指す『源左エ門』はあった。 

 20時過ぎに入店したが、テーブル、カウンター共にお客は半分くらいの入りといったところか。テーブルにはフランス人の家族連れがいた。ユーロ高を背景に日本で長期のバカンスを楽しんでいるようだ。横にはサラリーマン男性のグループが近くの店から出張で女性を呼び寄せている。なるほど酒、肴、女とすべて一箇所で済ませることができるわけだ。

 カウンターのど真ん中に陣取ると目の前のケースには魚介類が並んでいる。カウンターには二十歳そこそこの若い女性の板さんが。この板さんといろいろ話ながら楽しく過ごすことができた。

 ここは石川県の地酒が揃っている店。ビールを飲んではもったいない。まずは金沢ではポピュラーな酒『萬歳楽』の純米酒、甚800円也をいただく。お通しは鰯の生姜煮。


(カウンターは板張り)

 料理の方はお刺身盛り合わせ1800円也を注文。がんど(鰤の子供)、さわら(こちらではカジキマグロをこう呼ぶ)、平目、アカイカ、鰯、甘エビが超綺麗に盛り付けられている。食べた中では鰯やアカイカが一番うまかった。金時草(きんじそう)の酢の物350円もこちらの名物だ。やはり北陸は冬に行ってこそ美味にありつけるなんて贅沢は言うまい。


(どうですか、がんどとさわらのぶ厚さ。右は金時草。)

 さてカウンターの端にはタンクが置かれている。蔵元直送の生貯蔵酒などと聞くとほってはおけない。『寿喜娘(すきむすめ)』600円也。これはお得かも。続いてフルーティーな『みなもにうかぶ月 』を注文するも半合ほどしかなくラッキーにもサービスにしていただいた。前週に大阪の『利き酒家』でいただいた『遊穂』も置いてあった。板さんによるとこの酒は県外で人気があって、県内では入手困難とのこと。

 さて本日のお勧めから『白えびのかき揚げ』1000円也を注文。桜えびとはまた違った香ばしさが口のなかに拡がる。


最後は『さわらの三角焼き(かじきのかま焼き)』を注文して、あっさり生ビールでしめた。

(まさにスペアリブ状態。)

合計6000円ちょっと。お店の方も皆さん気さくで万人にお勧めできる良い店。でもぜひ今度は冬に仕事を作ってでも再訪してみたいです。      

名古屋居酒屋紀行 - 伏見『島正』

2007-07-05 | 地方居酒屋
 
 二軒目は近くの『島正』へ。こちらはまだ明るい18時前ではガラガラだった。エビスビールをいただきながら、まず各自味噌おでんを注文。小生は豆腐と大根を注文した。八丁味噌でのどが渇くのでビールがうまい。珍しくご主人のお話が聞けた。それによると大根は型崩れしないために、低温で1週間ほど時間をかけて煮込むのだそうだ。客にはわからない苦労ってあるんですね。


(八丁味噌でグツグツ煮込んでいる鍋)


(やっぱりここは大根でしょう。刺している串で切っていただく。)

串カツも鍋にくぐらせて味噌だれでいただくと、これまたウマイ。日本酒はこちらも賀茂鶴だ。(写真ナシ)


(ポテトサラダはハム入り)

ところで入口の黄色い看板に書かれている『知島正者不如好之者 好島正者不如楽之者』は孔子の論語にある『知之者不如好之者 好之者不如楽之者』からいただいたのだろう。なかなか含蓄のある言葉だ。

いろいろ注文して名古屋の味に感動のお値段は3人でしめて9000円也。

名古屋居酒屋紀行 - 伏見『大甚』

2007-07-04 | 地方居酒屋
 
 名古屋での出張の仕事も済ませ、帰りにちょっと寄るかということで、名古屋は初心者の若手をふたり引き連れて『大甚』にやってくる。16時40分頃だったが16時開店の店内一階はほぼ満席。サラリーマンの皆さん、勤務時間は一体どうなっているのだろうか、と人のことは言えず、二階の奥にある小上がりに通される。ふたりとも時間が昭和に戻ったような光景に唖然としていたようだ。
 
 まずは生ビールをジョッキでいただく。2階の中央に陳列されているあてをセルフでチョイスして運んでくる。ここにきたら必ず食べる『しゃこ』、濃い目の味付けの『おから』、関東ではあまり食べない『かしわのたまひも』に『なす』や『鰯の生姜煮』。おそらく一皿300円程度だろうか。

 次に若手が目ざとく店内のポスターを見て『熟撰』を注文。小生はお酒を注文。ここでは『お酒』と頼むと、賀茂鶴の樽酒のお燗が二合徳利でだされる。ここの酒は本当にうまい。連れのまだ20代の若手が絶妙な燗の加減や樽酒の香りに気づいてくれたのは嬉しかった。


(黒光りする時代もののテーブルに注意)

3人で合計4000円ちょっと。今度はひとりでまたほっとしに来るとしよう。

仙台居酒屋紀行 - 『一心』

2007-06-29 | 地方居酒屋
 
 仙台国分町の北、定禅寺通りの地下にある『一心』も、一度は訪れておきたい居酒屋の名店の一軒ですね。居酒屋といってもここはちょっと酒も肴も最高の品揃えで、割烹ともいえる高級な店ですが。店内はカウンターにこあがり、個室とシチュエーションに合せて楽しめます。

 ここはお通しからして高級なことでも知られています。ぼたんえびにホタテ、中トロのお刺身三点盛りが定番です。お酒も全国のものが揃っていますが、ここに来たら、やはりここでしか飲めないような東北地方限定の日本酒をチビチビといただくのが良いでしょう。阿部亀冶なんてお勧めです。肴は宮城の海の幸できっと大満足のはずです。



でも仙台に行くとレトロな雰囲気の文化横丁にある『源氏』の方に惹かれてしまう小生です。

越後湯沢居酒屋紀行 - 『一二三』再登場

2007-01-31 | 地方居酒屋
 
 越後湯沢でベストの夕食はココしかないでしょうという感じの割烹『一二三』。ホテルの送迎バスで越後湯沢駅まで送ってもらい、そこから徒歩数分ほどの温泉街に位置します。ここを訪れるのは小生は三度目。昨年は豪雪の中でかろうじて営業していましたが、今年はそれに比べれば断然雪が少ない。通常は満席のことが多いので2人以上なら予約をお勧めします。予約して四人で訪れた今回はこあがりに通されました。

これはこあがりから見た様子。帰る直前にカウンターの客の姿が途絶えた時に撮ったもの。店主の後ろには本日のメニューが一目で見渡せる明朗会計です。(一部に時価もアリ)




まずは生ビールにお通し。うなぎ、ゲソ揚げ、鯛子に似た煮物の三点。


こちらでは『たつ』と呼ばれる鱈の白子ポンズ。越後の銘酒『白瀧』『朝日山』『鶴齢』(一合350円という地元価格に感激!)でいただくと最高。


『寒鰤』、『南蛮エビ』をメインにしたお刺身盛り合わせ。南蛮エビとは北国赤海老の別名で外見が赤く熟した唐辛子の実(別名ナンバン)に似ることに由来する。生で食べると甘みがあり、これが別名「アマエビ」の由来となって、こちらの方が名前が通っている。あまりの素晴らしさに手が震えて?ピンボケです。


これが目的と言っても過言ではないメイン・ディッシュの『のどぐろの塩焼き』。脂がのっていて食べたことがある人しかわからない独特のウマさです。余すことなく全部食べられる点も魅力です。この日の一番人気でした。


ふだんチューハイ系を飲んでいる方にはお勧めしたい自家製の『しそハイ』。


魚から出たダシでいただく『寄せ鍋』。〆は雑炊で。


この他にも焼き魚やぎんなん、舞茸などを頼んで、お会計は四人で18,500円也。東京ではこの食材もこの値段もありえません。スキーをしない方でも温泉に浸かって、この店の酒・料理を味わうだけでも越後湯沢に行く価値が十分にあると思います。

福岡居酒屋紀行 - 福岡『さきと』 

2006-09-22 | 地方居酒屋


 ちょっと繁華街からは離れていますがそう遠くはありません。全席カウンターでオヤジ率とひとり率が高い正に酒を愛する人のための店です。店内にはお酒や肴のお品書きがびっしりと貼られています。禁煙だったような気がします。ここでは新鮮な刺身が絶品ですが、特に私がお勧めなのは『ごまさば』、『赤なまこ』です。一度ここで食べた秋刀魚の刺身も素晴らしいかったです。お酒は全国取り揃えていますが、やはりこの地方の地酒がいいでしょう。冬にはヒレ酒もいいですよ。

名古屋居酒屋紀行 - 『大甚本店』

2006-08-01 | 地方居酒屋
名古屋伏見の名店『大甚』もすばらしい大衆居酒屋だ。やや暗い店内には年を重ねて黒光りする重厚なテーブルが並んでいて合席となり、カウンターはない。この店の開店は16時。昭和初期のようなレトロな店内でゆったりとした時を過ごすには開店直後がいい。少しづつだが客足は途切れることがない。お客は男女共に年配者が多い。女性のひとり客もいたが、ひとりオヤジ率も高い。店内を入ってすぐに惣菜コーナーがある。十数種類の小鉢のなかから食べたいものを目でみて選ぶシステムも悪くない。惣菜コーナー以外では奥で刺身や焼き鳥を注文することもできる。

まずは生ビールを注文し、店内に並べられた惣菜から『しゃこ』『おから』『かしわのうま煮』を選び自分で席まで運ぶ。まだ人が働いている時間に飲むビールは格別である。『おから』は220円という安さだが、人気の定番メニューでなかなかうまい。『しゃこ』も殻付きで出されるのは初めてだが、これも美味。


 次に『賀茂鶴』の大徳利熱燗(二合)を注文し、お腹も空いていたので『鶏レバーの生姜煮』『おくらのごまあえ』『煮あなご』などを追加で運ぶ。居心地が良いので気分はオヤジモード全開になった。どのアテも長年研究され高い完成度を感じさせる。

これだけたのんで2800円也。名店にありがちな近寄り難い雰囲気は無く、近くにあれば毎日でも寄りたい落ち着ける名店です。