千恵子@詠む...................

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ドキュメント観察映画「十戒」に 宜なるかなと 想田和弘

2019年08月17日 | 詠む

たまたま見た映画『Peace』、想田和弘トークで感心した。

NHKでドキュメンタリー映画を作ってて、つまらなくて自分で作り始める。そして彼の「十戒」。

ははは、テレビでやってる映像の真逆ってことだ。大笑い。

次の作品がでたら、映画館に行こう。

観察映画の十戒

(1)被写体や題材に関するリサーチは行わない。

 (2)被写体との撮影内容に関する打ち合わせは、(待ち合わせの時間と場所など以外は)原則行わない。

 (3)台本は書かない。作品のテーマや落とし所も、撮影前やその最中に設定しない。行き当たりばったりでカメラを回し、予定調和を求めない。

 (4)機動性を高め臨機応変に状況に即応するため、カメラは原則僕が一人で回し、録音も自分で行う。

 (5)必要ないかも?と思っても、カメラはなるべく長時間、あらゆる場面で回す。

 (6)撮影は、「広く浅く」ではなく、「狭く深く」を心がける。「多角的な取材をしている」という幻想を演出するだけのアリバイ的な取材は慎む。

 (7)編集作業でも、予めテーマを設定しない。

 (8)ナレーション、説明テロップ、音楽を原則として使わない。それらの装置は、観客による能動的な観察の邪魔をしかねない。また、映像に対する解釈の幅を狭め、一義的で平坦にしてしまう嫌いがある。

 (9)観客が十分に映像や音を観察できるよう、カットは長めに編集し、余白を残す。その場に居合わせたかのような臨場感や、時間の流れを大切にする。

 (10)制作費は基本的に自社で出す。カネを出したら口も出したくなるのが人情だから、ヒモ付きの投資は一切受けない。作品の内容に干渉を受けない助成金を受けるのはアリ。


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