千恵子@詠む...................

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発達障がいと冤罪 折山敏夫さんの話

2024年02月24日 | 

「発達障がいと刑事司法」のセミナーに参加した。監獄人権センターの主催なのだ。当事者の折山敏夫さんの話の冒頭十五分で慄いた。

水道の蛇口を締め忘れて水を出っぱなしにしてしまった。スマホを忘れてしまった。なに、そんなのよくあることじゃないの。わしなんて忘れんぼう大将軍だもん。

三つめ、歩いていて人から抜かれるのが嫌。エスカレーターの右側を必ず歩いてしまう。それも毎回やってるよー。転んで落ちるの何回も。これは彼と同じ八十歳になったら足腰弱って、当然の帰結だろうなあ。

えっ、こんなのが発達障がいの症状なのかと驚愕。

彼は千葉刑に行くと精神科医の心理テストを受ける。最初から独居房。一~二年後に雑居房なんだって。

  ★  ★  ★

事件は複雑で、とても小さな欄に書ききれるものではない。被害者は殺害の後も生きていた? 遺体は別人のだった? あるはずの証拠が無い? 謎だらけだ。

代用監獄に一三六日間の拘束。嘘の連続、刑事も嘘だと分かっていても嘘?

自白なし、自白調書なし。でも検事が自白したって言えば自白になる? 刑訴法三二四条??

検事の前で泣いたのだけ本当。何十日も季節感、時間の感覚の無い暮らし。房から外に出して貰うだけで大喜び。検事室の窓から日比谷公園の緑を見て涙。でもその後で自白なんてしてない。検事の大嘘。

そんなこんなで、二三年の獄中生活。満期釈放の後に再審請求を続けている。執念のひとだ。

途中から再審弁護団に参加した小竹広子弁護士からADHDではないかと指摘され、診断を受けたら発達障がいだと判明したそうだ。逮捕当時の八五年には発達障がいなんて言葉は無かっただろう。

聞いてて悔しかったこと。模範囚なのに仮釈放が無い。面接の前に幹部から「自認すれば出してやる」と言われる。するわけないじゃん、冤罪なんだもの。再審すると言うと仮釈なし。ひっどーい。これは海渡雄一弁護士が解説してくれた。桜井さん杉山さん石川さんは特別。支援が沢山いたから出られたんだと。

三月三〇日土曜日の十七時半から「折山敏夫さんの無実を勝ち取るためのクラウドファンディングとキックオフ集会」が開催される。小石川後楽園内びいどろ茶寮内かんとく亭に集まろう。その前に、お花見もあるよん。うふふ。

 

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