ホット・ゾーン 「エボラ出血熱」制圧に命を懸けた人々 リチャード・プレストン 飛鳥新社
20年前に発表されたときに、科学的知識と調査に裏付けされた文章の巧みさに感心したドキュメント。
やっぱりリチャードプレストンの科学物は奥深い。20年たって再読して、またも「どきどき・じわじわ」さを実感する。
対応する陸軍伝染病医学研究所(ユーサムリッド)と、疾病予防管理センター(CDC)の違いが興味深い。
----- 備忘メモ ---------------
72 ナンシー。ワクチンで吐き気がでるから、ワクチン要らずの強烈区域。ベテランが取り組む化学防護服レベルに志願する。2回目で感染。
77 エイズは10年かかる。エボラは10日。なんと強烈。
277 アフリカ。陸軍の変人おじさん。食べ物が少ないから、シロアリをむしゃむしゃ。けっこう美味なんだ。
291 陸軍の医者、科学者でも調査の結果を公表しない。軍事機密だからか。
370 モンキーハウスで殺猿したあとの兵隊。いくら私服に着替えても、一様にクルーカット筋肉もりもり&女はバーベル持ち上げ簡単そうな若者集団が大量のテイクアウトすれば、店員は驚くよな。それに軍用眼鏡(そんなのあるんだ)。
----- 目 次 -----------------
第一部 エルゴン山の影
第二部 モンキー・ハウス
第三部 制圧
第四部 キタム洞窟
訳者あとがき(2014年版)