「アナーキー・イン・ザ・JP 」大杉は 21世紀こんなふうかい?
「アナーキー・イン・ザ・JP 」 中森明夫 新潮社
大杉栄が21世紀、17歳のパンク小僧に憑依する物語。
パンクったって、日本のはファッション・パンクじゃん。スウェーデンのリスベット見習えよ。
なにやら蘊蓄やたら多く、中身が薄っぺら。呆れながらも、意地で読了した。
アナキズムを紹介しようとする心意気を汲もうとしたが、これって冒涜してるんじゃないのかい。
大杉栄を矮小化しているというか軽薄にしている。伊藤野枝も、しかり。
ロマンチック・ラブ・イデオロギーが気持ち悪い。
名前を変えてでてくる雨宮処凛も、もっとちゃんと描いてほしいぞ。
なんせ自民党までアナーキーというんだから、糞も味噌も一緒くた。
著者の中森明夫、初の純文学だって。奴のは、金輪際よまないぞ。
そのおかげで、少なくとも僕は読まなくて済む。
世のため人のため
悪書も紹介していただけるのはありがたいです。
察するに
今のアナーキズムはひ弱な精神の言い訳に使われてるんでしょうね。
それに中森。
「大杉栄 (KAWADE道の手帖) 日本で最も自由だった男」という書籍では、なんと鎌田慧×中森明夫の特別対談が売りだったりするそうだ。
確認のため、こっちも読む予定。