千恵子@詠む...................

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Sキング三部作なり終盤は 「任務の終わり」文春文庫

2021年03月17日 | 詠む

「任務の終わり」 スティーヴン・キング    文春文庫

三部作の「ミスターメルセデス」そして「ファインダーズ・キーパーズ」と続いた物語の完結編。

最初の頃に、ヘリウム自殺。週イチ銭湯研究家、月イチ自殺研究家としては気になるところ。でも難易度が高いから無理かな。

さすが、帝王キング。うまい。初のミステリーと銘うっているが巻末解説を読むと、そうでもない。本作の後半はホラー(超異常現象)でてくるし。

定年退職した元刑事は、いまや膵臓がんの末期。わたしと同じ年頃。不安神経症だが電脳活躍のホリー。高校生となった黒人青年。彼らが、年齢、性別、出自を超えてチームを組む。三人三様の生長譚でもある。

スマホ画面にでてくるゲーム。ピンクの魚を捕まえたときの数字を足していくうちに、催眠術にかかる。同時多発の大量自殺ぞくぞく。そう、自殺洗脳シリアルキラーと闘うのだ。

今回は中年女ホリーが予想外に活躍しているのが、嬉しい。最後に主人公の墓碑の前で任務を続けると宣う彼女の姿に、希望を見る。

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