映画「ビジランテ」
暴力から逃走・失踪した一郎、暴力父の後を継いだ市会議員の二郎、デリヘル店長の三郎。
そうか。埼玉の田舎だとデリヘル嬢のマンション、どころかアパートも無いんだ。客単価が低いんだろうなあ。大部屋に、ごろ寝してる。保育所なんて、あるわけない。ヤクザに無料奉仕もさせられる、暴力的に。
田舎なんて仕事ないもんなあ。わたしの家族も親戚も教員ばっかりだ。職業選択の自由もない。千恵子は40年間、逃げっぱなし。
公式サイトの惹句は、「容赦しない運命が暴れ出す」。圧力釜の蓋が爆発するまで、か。
題名のビジランテとは、英語の自警団員。元・自衛隊員に訓練を頼んだりして次第にヒートアップしていくさまは実感ひしひし。
2015年の反貧困集会で見た、田舎ドキュメンタリー風「SR サイタマノラッパー」、意外な佳作「22年目の告白ー私が殺人犯ですー」に続く作品。
音楽も良い。昏い風景に合ってる。