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チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』

2023年03月01日 | チエの玉手箱
映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』予告編

以前から気になっていたドキュメンタリー映画を有料チャンネルが放送したので録画して観ることができました。
信友直子監督の『ぼけますから、よろしくお願いします。』と続編の『ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~』です。
実の親が認知症になった姿を撮影するのって、かなりの勇気(決断)が必要だったろうと想像します。
それでも彼女には、映像の仕事をする人として訴えたいことがあったのでしょう。

直子さんのご両親は、広島県呉市で暮らす仲の良いご夫婦でした。
大正生まれのお父さんは、戦争のせいで自分がやりたかったことが出来ませんでした。
それで、ひとり娘の直子さんには「自分の好きなことをやりなさい」と言って育てます。
お母さんが認知症になっても、娘には迷惑をかけたくないと、二人で暮らせるから東京で仕事を頑張りなさいと言うのです。

この映画を見ていたら、どうしても自分の両親のことが重なってしまいました。
母が転んで腰を打ち動けなくなった時、父は母に代わって、やったことのない掃除・洗濯・料理をがんばりました。
母の洗濯は、洗いと脱水は洗濯機なのですが、“すすぎ”はたらいを使い手で洗います。
それも3回すすがないと洗い抜けないからダメだとこだわりがあるのです。
映画でもそんなシーンがありました。
ああ、昭和ひとケタはおんなじなんだなぁ。
役所に相談し、ヘルパーさんをお願いしようとすると、なんとか二人でできるから嫌だと言う。他人に迷惑は掛けられないと思っているのです。
それでも、母も無理だと思うようになり、やっとヘルパーさんをお願いすると、今日はヘルパーさんが来る日だから片付けねばと言う。
私は、何のためにヘルパーさんをお願いするのかと笑ってしまった。

直子さんのお母さんは脳梗塞で倒れ、闘病の末に2020年に亡くなられてしまうのですが、お父さんは100歳を越えた現在もお元気なようです。

この作品、本当に素晴らしい映画です。




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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ケイエス)
2023-03-02 09:01:14
ああ、これ。
何げなく動画を拝見してみたら、予告でもう泣けて泣けて。。。
聞きなれた言葉だなーって思ったら広島の呉の方なんですね。
なんか本当に切ないです。
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>ケイエスさん (チエ)
2023-03-02 20:54:36
コメントありがとうございます。
そうなんです。涙なくして観ることができません。
そして、記事にも書きましたけれど、どうしても自分の両親のことを重ねてしまうんです。
直子さんは、認知症になっても懸命に生きようとする親の姿を残しておきたかったのではないでしょうか?
>聞きなれた言葉?
ケイエスさんも、この辺りのご出身なのですね。
直子さんの「お母さん」「お父さん」と呼びかけるイントネーションが独特だなと思いました。
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