チエちゃんの昭和めもりーず

 昭和40年代 少女だったあの頃の物語
+昭和50年代~現在のお話も・・・

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同級会 その5

2009年03月24日 | チエの玉手箱
 チエちゃん、
 あたしね、もう孫がいるのよ。かわいいよ~

 そう言って、ケータイの待ち受け画面を見せてくれたのは美穂子だ。
美穂子は高校時代から付き合っていた彼とその後も交際を続け、結婚したのだった。
3世代同居、いや、孫ができたのだから、いまどき珍しい4世代同居の大所帯の主婦だ。
でも、彼女はおしゃれで可愛くて、少しもおばさんくさい所がない。

「あたしさあ、息子の嫁さんから言われたのよ。
『私が働きに出ますから、お義母さん孫をみてもらえませんか』って。
あたし、言ったわよ~。
あなたたちの子供なんだから、協力はするけど、あなたたちが育てなさい。
私から、働く自由を奪わないでって。
たまぁに、面倒をみるから可愛いのよ。毎日じゃ、身が持たないわよ。
やっと、子育てが終わったんだもの、これからうんと楽しまなくっちゃ。
ねっ!そうでしょ?」

「うん、うん、そうだよ。人生これからだもん、うんと楽しまなくっちゃ!ねえ~」と、隣で実感のこもった相槌を打つトモ子



 そうだよね。あたしたち、まだまだこれからだよね。

 一花も、二花も咲かせなきゃね・・・


つづく