元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

CDショップの閉店。

2010-09-01 06:35:49 | 音楽ネタ

 去る8月31日付で、福岡市博多区の大型商業施設「キャナルシティ博多」の中にあるCDショップ・HMVキャナルシティ店が閉店した。同店舗は96年のキャナルシティのオープン当初からテナントとして入っていたが、売り上げ減による撤退を余儀なくされたと思われる。

 以前はHMVはキャナルシティ店以外にも福岡市内に3店を展開していた。中央区天神のビブレ店はかなり大型で、一時は私も贔屓にしていたものだ。あと博多駅ビルの井筒屋デパートの中にあるショップも広かったし、ドーム球場に隣接したホークスタウンにも店はあった。ところが近年次々とクローズし、残ったキャナルシティ店も終焉を迎えてしまった。北九州市にある店舗もいずれ閉めるとかで、これで福岡県からはHMVは姿を消すことになる。

 もっとも、渋谷のHMVも閉店するぐらいだから地方店がそれに倣うのも当然なのかもしれない。

 これで福岡市内の大型CDショップはタワーレコードだけになってしまった。昔はTRACKSという大きな店もあったが、入居していたビルの経営主体が変わったために早々に店を畳んでいる。岩田屋デパートに入っていたヴァージン・メガストアの閉店も同時期だった。

 これらの背景には、全体的なCD不況があることは否めない。手軽さにおいてネットでのダウンロードには敵わない。私の周りの若い連中に聞いても、音楽用CDを買ったことすらない者も珍しくはないのだ。

 そもそも音楽愛好者の絶対数が減っているのではないだろうか。私が若い頃には音楽がなければ生きていけないような奴が周囲にいっぱい存在したものだが、今では様変わりしているようだ。タワーレコードに来ている客を見ていても、平均年齢はかなり高い。特に洋楽のコーナーなんか、私のようなオッサンばかりが目立つ(爆)。

 元より私には“日本人はあまり音楽が好きではない”との持論がある。それでも音楽文化が徐々に浸透して90年代初頭あたりをピークにしてかなりの数の音楽ファンが存在していたと思われる。しかし、折からの不況がそれに冷水を浴びせる。手持ちのカネが少なくなれば、必要度の低い順番から消費項目は削られていく。音楽ソフトに掛ける費用がその一つだったというわけだろう。

 とにかく、CDショップが減っていくことは寂しい。これからは私もネット通販で音楽ソフトを購入することが多くなるのだろう。いささか面倒ではある(-_-;)。
コメント
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