元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

「ダウン」

2010-09-07 06:36:12 | 映画の感想(た行)
 (原題:DOWN)2001年作品。ニューヨーク・マンハッタンにある高層ビルのエレベーターがある日突然コントロール不能になり、事故を多発させる。整備士と女性記者が原因究明に乗り出すが、意外が事実が発覚していくというホラー編。

 「小さな目撃者」などのオランダ出身のディック・マース監督が、デビュー作「悪魔の密室」をセリフ・リメイクしたものだが、わざわざ二回も取り上げるネタかと思われるほど気の抜けた三流怪奇映画に終わっている。

 高層ビルのエレベーターが突然“意志”を持って暴れ回るというトンデモな設定なので、映画自体が安っぽくならないように展開はシリアス路線で通すべきだが、監督の腕が稚拙で話にならない。特にセリフ回しの素人っぽさは何とかしてほしかった。

 唯一の見所はキャストだろうか。ロン・パールマン、マイケル・アイアンサイド、ダン・ヘダヤという“強面三人衆”の揃い踏みは壮観で、ハッキリ言って“人食いエレベーター”よりもこいつらと一緒にエレベーターに乗る方が数段怖い(笑)。

 ただし、主演のジェームズ・マーシャルは力不足。ヒロインに扮するナオミ・ワッツも他の出演作のような魅力があまり感じられない。監督がイマイチならば、出演者のヴォルテージが下がるのも当然か。
コメント
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