年の瀬になり、まことに勝手ながらここで2016年の個人的な映画ベストテンを発表したい。
日本映画の部
第一位 この世界の片隅に
第二位 海よりもまだ深く
第三位 オーバー・フェンス
第四位 家族はつらいよ
第五位 シン・ゴジラ
第六位 ヤクザと憲法
第七位 何者
第八位 蜜のあわれ
第九位 葛城事件
第十位 ひそひそ星
外国映画の部
第一位 マネー・ショート 華麗なる大逆転
第二位 最愛の子
第三位 リリーのすべて
第四位 弁護人
第五位 ディーパンの闘い
第六位 帰ってきたヒトラー
第七位 ニュースの真相
第八位 若葉のころ
第九位 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
第十位 マネーモンスター
2016年は邦画が質的に好調で、外国映画は不振だった。ただし、一位の「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を筆頭に、世相を反映したのはアメリカ映画と言って良いだろう。先の米国大統領選の結果を見ても分かるように、グローバリズムに対する反発が顕在化し、必然的にそのトレンドがエンタテインメントの分野にも影響を及ぼしていく。果たして、毒にも薬にもならないような御為ごかしのシャシンが客を集めている日本映画界が、社会を反映した作品を作れるのかどうか、大いに疑問だ。
なお、以下の通り各賞もテキトーに選んでみた。まずは邦画の部。
監督:片渕須直(この世界の片隅に)
脚本:高田亮(オーバー・フェンス)
主演男優:松山ケンイチ(聖の青春)
主演女優:間宮夕貴(風に濡れた女)
助演男優:竹原ピストル(永い言い訳)
助演女優:宮崎あおい(怒り)
音楽:中田ヤスタカ(何者)
撮影:笠松則通(蜜のあわれ)
次に、洋画の部。
監督:アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
脚本:チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
主演男優:ブライアン・クランストン(トランボ ハリウッドに最も嫌われた男)
主演女優:ヴィッキー・チャオ(最愛の子)
助演男優:クリスチャン・ベール(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
助演女優:アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)
音楽:エンニオ・モリコーネ(ヘイトフル・エイト)
撮影:エドワード・ラックマン(キャロル)
ワースト作品についても触れておきたい。まずは日本映画。
1.リップヴァンウィンクルの花嫁
岩井俊二監督も“終わって”しまったようだ。盛り上がりも無い3時間は、苦痛以外の何物でもなかった。
2.君の名は。
これは“子供向け”だろう。しかしながら、この異常なまでのヒットは違和感しか覚えない。再度念を押すが、これは質的にも“子供向け(=子供だまし)”でしかない内容なのだ。
3.淵に立つ
4.ふきげんな過去
5.アズミ・ハルコは失踪中
6.女が眠る時
7.俳優 亀岡拓次
8.団地
9.ジムノペディに乱れる
10.猫なんかよんでもこない。
次に外国映画。
1.スポットライト 世紀のスクープ
ハリウッドにおいてはユダヤ系勢力が強いことを再確認しただけの映画。アカデミー賞を取ったりしているのも、まあ頷ける。
2.ブリッジ・オブ・スパイ
やっぱりスピルバーグ印。コーエン兄弟に脚本を担当させても、登場人物の内面描写なんかまるで覚束ない。
3.ヘイトフル・エイト
4.ルーム
5.ブルックリン
6.マジカル・ガール
7.山河ノスタルジア
8.ヴィクトリア
9.ゴーストバスターズ
10.X-MEN:アポカリプス
さて、映画とは直接は関係ないが、2016年は多くの有名ミュージシャンが世を去ったことでも記憶されるだろう。デイヴィッド・ボウイにプリンス、モーリス・ホワイト、グレン・フライ、キース・エマーソン、グレッグ・レイク、レオン・ラッセル、ジョージ・マイケル、ピエール・ブーレーズ、ニコラウス・アーノンクール、冨田勲etc. 改めて時の流れを感じずにはいられない。
日本映画の部
第一位 この世界の片隅に
第二位 海よりもまだ深く
第三位 オーバー・フェンス
第四位 家族はつらいよ
第五位 シン・ゴジラ
第六位 ヤクザと憲法
第七位 何者
第八位 蜜のあわれ
第九位 葛城事件
第十位 ひそひそ星
外国映画の部
第一位 マネー・ショート 華麗なる大逆転
第二位 最愛の子
第三位 リリーのすべて
第四位 弁護人
第五位 ディーパンの闘い
第六位 帰ってきたヒトラー
第七位 ニュースの真相
第八位 若葉のころ
第九位 トランボ ハリウッドに最も嫌われた男
第十位 マネーモンスター
2016年は邦画が質的に好調で、外国映画は不振だった。ただし、一位の「マネー・ショート 華麗なる大逆転」を筆頭に、世相を反映したのはアメリカ映画と言って良いだろう。先の米国大統領選の結果を見ても分かるように、グローバリズムに対する反発が顕在化し、必然的にそのトレンドがエンタテインメントの分野にも影響を及ぼしていく。果たして、毒にも薬にもならないような御為ごかしのシャシンが客を集めている日本映画界が、社会を反映した作品を作れるのかどうか、大いに疑問だ。
なお、以下の通り各賞もテキトーに選んでみた。まずは邦画の部。
監督:片渕須直(この世界の片隅に)
脚本:高田亮(オーバー・フェンス)
主演男優:松山ケンイチ(聖の青春)
主演女優:間宮夕貴(風に濡れた女)
助演男優:竹原ピストル(永い言い訳)
助演女優:宮崎あおい(怒り)
音楽:中田ヤスタカ(何者)
撮影:笠松則通(蜜のあわれ)
次に、洋画の部。
監督:アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
脚本:チャールズ・ランドルフ、アダム・マッケイ(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
主演男優:ブライアン・クランストン(トランボ ハリウッドに最も嫌われた男)
主演女優:ヴィッキー・チャオ(最愛の子)
助演男優:クリスチャン・ベール(マネー・ショート 華麗なる大逆転)
助演女優:アリシア・ヴィキャンデル(リリーのすべて)
音楽:エンニオ・モリコーネ(ヘイトフル・エイト)
撮影:エドワード・ラックマン(キャロル)
ワースト作品についても触れておきたい。まずは日本映画。
1.リップヴァンウィンクルの花嫁
岩井俊二監督も“終わって”しまったようだ。盛り上がりも無い3時間は、苦痛以外の何物でもなかった。
2.君の名は。
これは“子供向け”だろう。しかしながら、この異常なまでのヒットは違和感しか覚えない。再度念を押すが、これは質的にも“子供向け(=子供だまし)”でしかない内容なのだ。
3.淵に立つ
4.ふきげんな過去
5.アズミ・ハルコは失踪中
6.女が眠る時
7.俳優 亀岡拓次
8.団地
9.ジムノペディに乱れる
10.猫なんかよんでもこない。
次に外国映画。
1.スポットライト 世紀のスクープ
ハリウッドにおいてはユダヤ系勢力が強いことを再確認しただけの映画。アカデミー賞を取ったりしているのも、まあ頷ける。
2.ブリッジ・オブ・スパイ
やっぱりスピルバーグ印。コーエン兄弟に脚本を担当させても、登場人物の内面描写なんかまるで覚束ない。
3.ヘイトフル・エイト
4.ルーム
5.ブルックリン
6.マジカル・ガール
7.山河ノスタルジア
8.ヴィクトリア
9.ゴーストバスターズ
10.X-MEN:アポカリプス
さて、映画とは直接は関係ないが、2016年は多くの有名ミュージシャンが世を去ったことでも記憶されるだろう。デイヴィッド・ボウイにプリンス、モーリス・ホワイト、グレン・フライ、キース・エマーソン、グレッグ・レイク、レオン・ラッセル、ジョージ・マイケル、ピエール・ブーレーズ、ニコラウス・アーノンクール、冨田勲etc. 改めて時の流れを感じずにはいられない。