韓国映画のダメさ加減を如実に示すシャシンである。題材は日本のドラマのパクリで主題歌もパクリ。恥ずかしくないのかと言いたいが、それでも前半はまあ良い。無骨で垢抜けないガテン系のニイちゃんと社長令嬢との出会いから結婚までを、なかなか微笑ましく描いている。
だが、ヒロインが若年性アルツハイマー症になって云々という中盤以降の展開はまるで話にならない(まあ、そもそもこんな若くてこの病気にかかるのかどうかも不明だが ^^;)。主人公がボケボケ状態のカミさんを一人家に置いて仕事に出るという噴飯もののシークエンスや、何の解決にもなっていないラストなどを見ても分かるとおり、作者はアルツハイマー症をシビアな素材だと思っておらず、単なる“泣かせのネタ”にしか考えていないのだ。
それも当然で、障害者に対してとことん冷たい韓国社会においては、身体的ハンディを負った者が“真面目に描く対象”であってはならないのだろう。そんな浅はかなスタンスでは、いくら娯楽映画といえども感動を観る者に与えることは出来ない。
主演のチョン・ウソンは好演でルックスも良いのだが、この“作劇はいい加減で、あとはキャストの存在感に丸投げ”という図式がまかり通ることこそ、韓国映画の後進性であると思うし、この程度のシャシンに喜んでいる日本人も多いことは、我が国の観客のレベルが落ちているとしか言いようがない。
なお、相手役のソン・イェジンは見かけは小綺麗だが印象は実に薄っぺら。他の一線級韓国女優と比べると随分と見劣りがする。
だが、ヒロインが若年性アルツハイマー症になって云々という中盤以降の展開はまるで話にならない(まあ、そもそもこんな若くてこの病気にかかるのかどうかも不明だが ^^;)。主人公がボケボケ状態のカミさんを一人家に置いて仕事に出るという噴飯もののシークエンスや、何の解決にもなっていないラストなどを見ても分かるとおり、作者はアルツハイマー症をシビアな素材だと思っておらず、単なる“泣かせのネタ”にしか考えていないのだ。
それも当然で、障害者に対してとことん冷たい韓国社会においては、身体的ハンディを負った者が“真面目に描く対象”であってはならないのだろう。そんな浅はかなスタンスでは、いくら娯楽映画といえども感動を観る者に与えることは出来ない。
主演のチョン・ウソンは好演でルックスも良いのだが、この“作劇はいい加減で、あとはキャストの存在感に丸投げ”という図式がまかり通ることこそ、韓国映画の後進性であると思うし、この程度のシャシンに喜んでいる日本人も多いことは、我が国の観客のレベルが落ちているとしか言いようがない。
なお、相手役のソン・イェジンは見かけは小綺麗だが印象は実に薄っぺら。他の一線級韓国女優と比べると随分と見劣りがする。