(原題:Four brothers)デトロイトを舞台に、義理の母親を殺された“義兄弟四人衆”が町のボス相手に大暴れするという活劇編。
ジョン・ウェイン主演の西部劇「エルダー兄弟」を元にしているとかで、なるほど“警察はアテにならない。俺が掟だ”的なノリが全編を覆っている。西部劇の時代ならともかく、現代でこれをやれば主人公達は復讐を遂げる前に確実に刑務所行きだが、そのへんを“愛嬌”だと割り切れば無理なプロットにも腹は立たないだろう。
アクションは大味ながら、クライマックスが銃撃戦ではなく殴り合いだというのが微笑ましい。主演のマーク・ウォールバーグも楽しそうに演じている。
ただ、どう見ても“お気楽B級活劇”でしかない本作を褒め上げている評論家が複数いるのには苦笑する。テレビの洋画劇場で放映するのならともかく、劇場でカネを払って観る価値があるシャシンとは思えない。もうちょっと観客の立場での論評をお願いしたいものだ。
なお、監督はジョン・シングルトンだが、デビュー作「ボーイズ’ン・ザ・フッド」で切れ味鋭いところを見せたこの演出家も、近年すっかりお手軽監督に落ち着いたようで、少し寂しいものがある(笑)。
ジョン・ウェイン主演の西部劇「エルダー兄弟」を元にしているとかで、なるほど“警察はアテにならない。俺が掟だ”的なノリが全編を覆っている。西部劇の時代ならともかく、現代でこれをやれば主人公達は復讐を遂げる前に確実に刑務所行きだが、そのへんを“愛嬌”だと割り切れば無理なプロットにも腹は立たないだろう。
アクションは大味ながら、クライマックスが銃撃戦ではなく殴り合いだというのが微笑ましい。主演のマーク・ウォールバーグも楽しそうに演じている。
ただ、どう見ても“お気楽B級活劇”でしかない本作を褒め上げている評論家が複数いるのには苦笑する。テレビの洋画劇場で放映するのならともかく、劇場でカネを払って観る価値があるシャシンとは思えない。もうちょっと観客の立場での論評をお願いしたいものだ。
なお、監督はジョン・シングルトンだが、デビュー作「ボーイズ’ン・ザ・フッド」で切れ味鋭いところを見せたこの演出家も、近年すっかりお手軽監督に落ち着いたようで、少し寂しいものがある(笑)。