元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

昔、鹿児島の公立高校では修学旅行はなかった?

2006-01-03 17:18:51 | その他

 引き続き本日も「かごっまネタ」いっど~(笑)。

 前回も言ったとおり私は福岡県在住で、出身も福岡なのだが、実は鹿児島県の高校を出ている。オッサンになった今でも鹿児島の概要(?)は知っております。『てげてげ』の意味も覚えておりますし、「頴娃」は「えい」と読めますし、「両棒餅」も「じゃんぼもち」と読めますし、山形屋デパートは「やまがたや」ではなく「やまかたや」であることも存じておりますし、「白熊」とはかき氷のことであると知っています。でも、「茶碗蒸しの唄」は実は2番と3番もあるらしいということは最近知りました(←何のこっちゃ・・・・笑)。

 昔、鹿児島に住んでいて一番印象に残ったことが、当時鹿児島の公立高校では修学旅行がなかったこと。もちろん今はある。しかしそれでも、話によれば10年前までなかったとか(このへん情報が曖昧なので、知ってる人はフォローお願いします ^^;)。

 でも正確には「私が通っていた時分はなかった」というのは間違いである。実は私の代までなんと「女子だけ」修学旅行があったのだ。当時疑問に思った私は、なんと校長に直接質問。

私:なんで女子ばっかりにオイシイ思いをさせるんですか?
絶好調な校長(?):そりゃオマエ、考えればわかるだろ。
私:わかりません。
校長:鹿児島のオナゴは学校を卒業したらとっとと嫁に行くわけだ。
私:ハァ。
校長:結婚したら家庭に入ってどこにも連れて行ってもらえないだろ。
私:そうとは言えませんよ。だって・・・・
校長:あー黙っとれ。要するにだな、結婚してどこにも旅行に行けな
   い人生を歩むオナゴどもだから、せめて学生時代にでもいい思
   いをさせてやろうという「親心」だよ。わからんのかコラ。

注)私と校長の会話は当然コテコテの鹿児島弁で交わされましたが、こ
  こでそのまま掲載すると、ほとんどの人は意味がわかんなくなる
  と思うので標準語に直しました(笑)。

 言っておきますが、これは戦前の話じゃないっスよ(昭和50年代ですぜ)。その「女子だけ修学旅行」というのは、夏休み期間中に実施され、長期間かけて東京、横浜、京都、奈良、大阪、神戸を回るというものでした(笑)。もっとも、さすがに翌年には廃止になりましたが。

 で、女子に修学旅行の特権を与えられていた一方、野郎どもは何やっていたかというと、山奥のキャンプ場に押し込められてアウトドア体験学習を強いられていたってワケ(男女差別だ ^^;)。

 「かごっまネタ」は気が向いたらまた書きます。

 なお、写真は池田湖畔の菜の花畑です。この時期にもう開花。今月中旬以降には満開になるそうだ。何のかんの言っても、やっぱり指宿周辺は南国ですな。
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トマス・H・クック「夜の記憶」

2006-01-03 08:19:41 | 読書感想文
 主人公のミステリ小説作家が、アメリカの片田舎で昔起きた少女殺害事件の真相を探るために金持ちの女性に雇われる。作品はその謎解きと並行して、作家自身の書く小説と、当人の子供の頃に起きた惨劇を描いていく。

 トマス・H・クックの作品はほかに「夏草の記憶」やNHKでドラマ化された「緋色の記憶」などがあるが、この「夜の記憶」が飛び抜けて面白い。三重構造の作劇と、それぞれに立てられた「仮説」がまたひとつのドラマを呼び起こし、不可解な迷宮に読者を誘ってゆく。

 少女殺害事件の無惨な真相、そしてそれ以上に悲惨な主人公の「過去」が明らかになった後、未来にささやかな「希望」を託すラストは涙なくして読めない。・・・・誰か映画化しないかなぁ。
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