(保存されている都電7500形7514)
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車体更新前の都電7500形は荒川車庫のほかに、もう1両保存されている。
都内にある「江戸東京たてもの園」に保存されている7514だ。
写真は、2006年頃の撮影である。
フィルムカメラで撮影したもので、ポジフィルムをスキャナで取り込んだのだ。
全部で20両が製造された7500形は、晩年には全て荒川線に配置された。
1977年のワンマン化の際に、嵩上げされたホームに対応するためにステップなど外観の変更を伴う改造が施された。
このとき、ワンマン化されずに残された車輌があった。
その生き残りが、今も保存されているのだ。
現役の7500形は、すべて新規に制作された車体に乗せ換えられている。
荒川車庫の「都電おもいで広場」に保存されている青帯の7504は、ワンマン化改造後の姿であり、オリジナルの形態は、赤帯の7514のみである。
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数年前に訪れたときの写真であるが、このときは車内も良い状態を保っていた。
現在も綺麗に残っていることを期待したい。
車内には、路線図やいろいろな注意書きなども残っていたが、これらが現役当時のものなのか復元されたものなのかは知らない。
それでも、椅子に腰掛けてみると、路面電車特有の揺れで今にも動き出しそうな錯覚を覚えるのだ。
保存車輌には、「6系統」の表示がある。
7500形が最初に配属された青山車庫が担当する新橋・渋谷駅前間の路線だ。
行先標示や出入口の主な停留所名なども6系統を示していて、きちんと考証されていることが伺える。
荒川車庫に保存されている6000形ともども、赤帯車の動態保存は夢のまた夢なのであろうか。
赤帯の6000形と7500形が荒川線で擦れ違ったり、続行したりする様を想像するだけで、身震いする程愉しいのだが。
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