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〔 115系[長モト]、クハ86313[静トヨ] : 中央本線(東線)・飯田線 辰野 1981.11.14 〕
TOMIXの1/80・16.5mmゲージ115系1000番代湘南色冷房準備車を増備し、改めて信州地区に新製配置された115系1000番代車を振り返って見ました。
国鉄時代の写真は冒頭の80系メインのものしかなく色々と検証するには不十分ですが、当時の記憶を辿りながら考えてみます。
まずはTOMIX旧製品の モハ114-1000 の屋根上です。
パンタグラフは製品のPS16形から別売のPS23形に換装しています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/94/2edbbf3f4ac003ce165bada13e83d42c.jpg)
( 冷房準備車と新製冷房車のベンチレーター位置は違う )
写真の奥が冷房準備車、手前は冷房車のクーラーを冷房準備蓋に交換したものですが、ベンチレーター位置の微妙な違いが判るでしょうか。
TOMIXホームページの[HO情報室]でも触れている通り、新製冷房車と冷房準備車ではベンチレーター位置が異なります。
したがって、細かいことに拘ればクーラーを冷房準備蓋に交換しただけでは実物通りではありません。
さて、本題の信州地区に配属された115系新製車ですが、国鉄時代に限って大雑把に言うと幹線系とローカル線の旧形車置き換えに分けることができます。
[1977年~]
信越本線の70系、信越本線・中央本線・篠ノ井線の80系を置き換えるため松本運転所(長モト)に新製配置されたグループです。
1977年度以降何回かに分けて配置されました。
5両編成(McM'MM'Tc' または McM'McM'Tc')と3両編成(McM'Tc')があり(別に予備車 MM'Tc' あり)、5両+3両の8両編成の運用も見られたほか、三鷹電車区のスカ色クモニ83との併結運用がありました。
なお、松本運転所のクモユニ82との併結は、調べ切れていません。
新製配置の115系はすべて1000番代、すなわち従前の300番代車からシートピッチが拡大され、雪切室を設けた寒冷地タイプとなりました。塗色は湘南色です。
中央本線や篠ノ井線を走行することから、折畳み高さの低いPS23形パンタグラフを装備し、冷房準備車で登場しています。
TOMIX製品を利用する際にはパンタグラフの交換が必要となるほか、5両編成の中間モハユニット再現にあたっては製品が新製冷房車のみのため、クーラーの冷房準備蓋への交換に加えて前述のとおりベンチレーターの位置替えが必要になります。
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( JR化後の115系冷房準備車 1987年4月頃 )
5両編成はやがて3両編成に組み替えられ、中間車の先頭車化などの変化がありました。
写真はJR化後の信越本線川中島付近の犀川橋梁を渡る115系です。運転台屋根上のアンテナを除けば国鉄時代から形態に殆ど変化は無く、信州地区に新製配置されたグループであることが分かります。
[1981年]
大糸線の戦前型電車を置き換えるために新製配置されたグループです。1981年度に一括して旧型車を置き換えています。
3両編成(McM'Tc')のみ12本が新製され、すべて松本運転所北松本支所(長キマ)に配置されて3両または6両で運用されていました。
旧形国電時代の大糸線内の郵便荷物運用では、戦後型のクモユニ81(検査入場時などはクモハ40が代行)が旅客編成に併結されたほか、三鷹電車区のスカ色クモニ83形が単行で信濃大町まで乗り入れていました。
新性能化に際し、広島から湘南色クモニ83形が北松本支所に入りましたが、残念ながら115系との併結記録を見つけることができていません。
代わりに、松本運転所のスカ色クモユニ82との併結運用が先ごろ発売された「大糸線旧型国電等 模型製作参考資料集B」(モデル8 発行)に掲載されていました。
松本運転所配置車と同じ湘南色の1000番代冷房準備車ですが、大糸線内は低トンネルの制限は無く、PS16形パンタグラフで新製されたように記憶しています。ですが、そうすると長野工場などへの入場の際にはPS13形やPS11形を載せていた旧国と同様にパンタグラフを外して運ばなければなりません。
真実はどうだったのでしょうか。
1977年度製との形態の相違は、屋根上ランボードの断面が垂直から斜めに変更されたことが挙げられます。
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( 大糸線に新製配置された クモハ115-1081他 篠ノ井線姨捨付近 2010.10.23 )
北松本支所時代の写真は撮っていませんので、JR化後に塗装も変更されて篠ノ井線を走る115系を掲載します。大糸線に新製配置されたグループです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/06/0c66fdd649f378ec2d335ed149693646.jpg)
( ランボード付近を拡大 )
冷房化されていますが屋根上のランボードを見ると、断面が斜めであることが分かるでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/28/f8455cfa73dba099364dcb18c239777f.jpg)
( TOMIX115系新製品のランボード )
TOMIX製品は新旧とも垂直断面のランボードですので、大糸線新製配置車の再現には加工が必要になります。どのような方法で加工するかは思案中です。
大糸線の115系は、後に短編成化のため改造により McMc' の2両編成が配置されました。さらに北松本支所の廃止に伴い115系全車が松本運転所に移管されるなど、当初の運用とは大きく変わっていきました。
国鉄時代の信州地区115系新製配置車を再現するにあたり、旧製品で松本運転所(長モト)の5両編成 McM'MM'Tc' を、新製品で北松本支所(長キマ)の3両編成 McM'Tc' をモデルとする予定です。
実際の導入経緯を踏まえながら、その違いを出せれば面白いと思っています。
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