ティエリさんのフランスパン、に行ってきました。
千葉県の八千代市にあって、
きっとナビがなければたどり着くのは至難の業、
という場所にあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/5e/06fed716d91a97577981309be17e239e.jpg)
でもね、近くまでくればすぐわかります。
とても分かりやすい、看板が目印!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/46/91a5aafb26b6e0e1a6da6c72751f34cd.jpg)
店内には数種類のパンが並んでいます。
ほとんどが、天然酵母を使ったハード系のパンで、
そのほかには、
ブリオッシュと編み込みパン、
よんぶんのよん、と表記されたカトルカール、くらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/b8/04891d7192e30754467adc3615d787ea.jpg)
山パン(Pain de montagne)とトマトパンが定番で、
それ以外はすべて週替わりなんですって。
わたしがうかがったときは、
山パンベースのパンが数種類と、
サラザンベース(そば粉のパン)のパンが数種類。
土曜日の午後1時くらいにうかがって、
山パンにレーズン、と、ブリオッシュは売り切れでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/f1/baa1efa4a155e6e6e04d7e02f7a94939.jpg)
お店の横には、大きな窯があります。
この薪釜を使って伝統的な焼き方で、
長時間かけて発酵させた天然酵母のパンを焼くのだそうです。
わたしの前にいらっしゃっていたお客さんが、
ティエリさんにいろいろな質問をなさっていました。
焼き直しするときは、霧吹きをしたほうがいいのか、とか。
(霧吹きはしなくていい、との答え)
残ったパンは冷凍したほうがいいのか、とか。
(冷凍は好きじゃない、との答え。
わたしは、この答えがとても好きです。笑)
天然酵母のパンは時間とともに熟成が進むので、
時間がたてばたつほど味わいが深まっていく。
7日間はおいしく召し上がれますよ、とのことでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/72/2cf03fbf9f7c9bc7779a43ce9f0c8236.jpg)
山パン
Pain de montagne
オリジナルブレンドの小麦粉、
自家製天然酵母、水、塩、のみから作られたパン。
日本ではバゲットのことを「フランスパン」というけれど、
本来はこういうパンのことを「フランスパン」と言うのだろうな。
ティエリさんにお会いしてパンのお話をうかがっているうち、
コルドンブルーで学んでいた頃の
シェフのお話が次々と思いだされることが不思議でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/19/de0e328da8cb7dc4149613e0f0583cdd.jpg)
パンはね、
フランス人にとって“毎日食べるもの”なんだ。
パンで迷うことがあったら、想像してみて。
フランスの気候や、
フランスのブーランジェリーの工房のこと。
昔はホイロなんてなくて、
日常的な環境の中でパンを焼いていたことを。
今でも、地方には、
家の中に薪釜がある家庭だってあるのだから。
(モザイクで装飾された素敵な窯だった)
天然酵母は、嫁入り道具みたいなもので、
代々その家庭の味が受け継がれていくんだ。
そんな、いろいろな、ことを。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/f8/e864b73d150833ec948fa1f6146938ea.jpg)
天然酵母のパン、といっても、酸味はほとんど感じません。
それも、ゆっくり、じっくり、
長時間かけて発酵させているからだろうな。
経験値で言うと、
ここで発酵を急がせて(発酵温度を上げる、ということね)しまうと、
酢酸発酵が進んで酸味がでてしまう気がします。
噛めば噛むほど、味が出る、というか、
とても滋味深い味わいのパンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/8a/dc318a536d7cb7e547a641ca3f2be504.jpg)
パン・オ・サラザンにオレンジピール
Pain de sarrazin et peaux d'orange
精白小麦粉(20%)、そば粉、
自家製天然酵母とオレンジピール、
オリーブオイル、塩、を使って作られたパン。
コルドンブルーのルセットでも、
サラザンのパンには
クルミオイルやグレープシードオイルを使いました。
サラザンのパンは、香りもいいですよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/f4/963fdcb907df2fbcd2560ab58c770be3.jpg)
ティエリさんのパンは、
ミキシングも伝統的な練り桶を使って手でこねるのですって。
パンを味わってみても、
とても“自然”なパンだなぁと思いました。
無理がない、というのかな。
同じ形じゃなくてもいいし、
もちろん、整っている必要なんてなくて、
そのまま、が、いちばん素敵で、おいしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/08/d279be33fe2490edd464c1e54cc36e00.jpg)
うすく、1cm厚くらいにスライスして、
お料理に合わせてもいいし、
シンプルにバターだけでいただいてもおいしい。
少しづつ切り分けて、
大事に味わいたい、ティエリさんのフランスパン。
「しあわせのパン」では、
カンパーニュの語源である“カンパニオ(ラテン語)”には
パンを分け合う人々、という意味がある、
という台詞がありましたよね。
分け合って、味わい、楽しむことが、
パンの醍醐味、だと思うのです。
ティエリさんのお店の営業日は、水曜日と土曜日のみ。
8月はお休みです。
ご訪問の際は、お気を付けくださいね。
フランスパン Thierry Siaud
千葉県八千代市吉橋2825-2
047-429-8207
千葉県の八千代市にあって、
きっとナビがなければたどり着くのは至難の業、
という場所にあります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5b/5e/06fed716d91a97577981309be17e239e.jpg)
でもね、近くまでくればすぐわかります。
とても分かりやすい、看板が目印!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/46/91a5aafb26b6e0e1a6da6c72751f34cd.jpg)
店内には数種類のパンが並んでいます。
ほとんどが、天然酵母を使ったハード系のパンで、
そのほかには、
ブリオッシュと編み込みパン、
よんぶんのよん、と表記されたカトルカール、くらい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/b8/04891d7192e30754467adc3615d787ea.jpg)
山パン(Pain de montagne)とトマトパンが定番で、
それ以外はすべて週替わりなんですって。
わたしがうかがったときは、
山パンベースのパンが数種類と、
サラザンベース(そば粉のパン)のパンが数種類。
土曜日の午後1時くらいにうかがって、
山パンにレーズン、と、ブリオッシュは売り切れでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/f1/baa1efa4a155e6e6e04d7e02f7a94939.jpg)
お店の横には、大きな窯があります。
この薪釜を使って伝統的な焼き方で、
長時間かけて発酵させた天然酵母のパンを焼くのだそうです。
わたしの前にいらっしゃっていたお客さんが、
ティエリさんにいろいろな質問をなさっていました。
焼き直しするときは、霧吹きをしたほうがいいのか、とか。
(霧吹きはしなくていい、との答え)
残ったパンは冷凍したほうがいいのか、とか。
(冷凍は好きじゃない、との答え。
わたしは、この答えがとても好きです。笑)
天然酵母のパンは時間とともに熟成が進むので、
時間がたてばたつほど味わいが深まっていく。
7日間はおいしく召し上がれますよ、とのことでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/72/2cf03fbf9f7c9bc7779a43ce9f0c8236.jpg)
山パン
Pain de montagne
オリジナルブレンドの小麦粉、
自家製天然酵母、水、塩、のみから作られたパン。
日本ではバゲットのことを「フランスパン」というけれど、
本来はこういうパンのことを「フランスパン」と言うのだろうな。
ティエリさんにお会いしてパンのお話をうかがっているうち、
コルドンブルーで学んでいた頃の
シェフのお話が次々と思いだされることが不思議でした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/19/de0e328da8cb7dc4149613e0f0583cdd.jpg)
パンはね、
フランス人にとって“毎日食べるもの”なんだ。
パンで迷うことがあったら、想像してみて。
フランスの気候や、
フランスのブーランジェリーの工房のこと。
昔はホイロなんてなくて、
日常的な環境の中でパンを焼いていたことを。
今でも、地方には、
家の中に薪釜がある家庭だってあるのだから。
(モザイクで装飾された素敵な窯だった)
天然酵母は、嫁入り道具みたいなもので、
代々その家庭の味が受け継がれていくんだ。
そんな、いろいろな、ことを。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/f8/e864b73d150833ec948fa1f6146938ea.jpg)
天然酵母のパン、といっても、酸味はほとんど感じません。
それも、ゆっくり、じっくり、
長時間かけて発酵させているからだろうな。
経験値で言うと、
ここで発酵を急がせて(発酵温度を上げる、ということね)しまうと、
酢酸発酵が進んで酸味がでてしまう気がします。
噛めば噛むほど、味が出る、というか、
とても滋味深い味わいのパンです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/8a/dc318a536d7cb7e547a641ca3f2be504.jpg)
パン・オ・サラザンにオレンジピール
Pain de sarrazin et peaux d'orange
精白小麦粉(20%)、そば粉、
自家製天然酵母とオレンジピール、
オリーブオイル、塩、を使って作られたパン。
コルドンブルーのルセットでも、
サラザンのパンには
クルミオイルやグレープシードオイルを使いました。
サラザンのパンは、香りもいいですよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/f4/963fdcb907df2fbcd2560ab58c770be3.jpg)
ティエリさんのパンは、
ミキシングも伝統的な練り桶を使って手でこねるのですって。
パンを味わってみても、
とても“自然”なパンだなぁと思いました。
無理がない、というのかな。
同じ形じゃなくてもいいし、
もちろん、整っている必要なんてなくて、
そのまま、が、いちばん素敵で、おいしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/08/d279be33fe2490edd464c1e54cc36e00.jpg)
うすく、1cm厚くらいにスライスして、
お料理に合わせてもいいし、
シンプルにバターだけでいただいてもおいしい。
少しづつ切り分けて、
大事に味わいたい、ティエリさんのフランスパン。
「しあわせのパン」では、
カンパーニュの語源である“カンパニオ(ラテン語)”には
パンを分け合う人々、という意味がある、
という台詞がありましたよね。
分け合って、味わい、楽しむことが、
パンの醍醐味、だと思うのです。
ティエリさんのお店の営業日は、水曜日と土曜日のみ。
8月はお休みです。
ご訪問の際は、お気を付けくださいね。
フランスパン Thierry Siaud
千葉県八千代市吉橋2825-2
047-429-8207