HAPPY MANIA

おいしい、まいにち。
あじわう、せいかつ。

なつのひかり

2007-08-30 23:53:21 | ☆BOOK☆
前回に引き続き江國香織さんの著書のご紹介。 「なつのひかり」は1995年に出版された長編小説です。 この本はわたしが初めて読んだ江國さんの小説でした。 今回は、本のレビューというよりも、 本との出会い、みたいなことを書きたいなと思っています。 わたしがこの「なつのひかり」と出会ったのは、下北沢の古本屋さん。 この頃、下北にはとてもよく行っていて、 ミスドでホットミルクとドーナ . . . 本文を読む

ぬるい眠り

2007-08-27 22:14:48 | ☆BOOK☆
江國香織さんの著書「ぬるい眠り」を読みました。 9編の小説が収められた短編集です。 江國さんの本は日々の生活の傍らにいつもあるような気がして、 読み返すと“そのときのわたし”が鮮明に思い出されて 時には懐かしく、時には切なく、時には悲しくなったりします。 どの小説もそれぞれに魅力的なのだけど、 一番印象に残ったのは 「ぬるい眠り」の最後の一言。 『私は、逝ってしまった夏を思った』 . . . 本文を読む

最低で最高の本屋

2007-04-06 22:58:19 | ☆BOOK☆
「最低で最高の本屋」 題名だけでぐっと心を掴まれるこの本の著者は、 中目黒の古書店 COW BOOKS のオーナー松浦弥太郎さん。 去年の秋、『暮らしの手帖』の編集長に就任されて、 話題になりましたよね。 この本には、松浦さんの“いまに至るまで”が書かれています。 例によって読み終わったこの本は付箋だらけで、 まともにレビューを書いたらかなり長い 「連載」になってしまいそうなので . . . 本文を読む

東京タワー  オカンとボクと、時々、オトン

2007-02-11 10:17:07 | ☆BOOK☆
遅ればせながら。 リリー・フランキーさんの 「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」 を読みました。 この本を貸してくれた人には、 何度も「電車の中では絶対読んじゃダメ!」と 念押しされたのだけど。 その通り。電車で読まなくてよかった。 と読み終えた今、ほんとうにそう思います。 だってね。 後半にさしかかった頃から、号泣だもの・・・☆ わたしはまだ親になったことがないから、 想像の . . . 本文を読む

アフターダーク

2007-01-05 23:36:00 | ☆BOOK☆
村上春樹さんの「アフターダーク」を読みました。 「風の歌を聴け」から25年。 もちろんその頃からリアルタイムで全ての著書を 読んでいるわけではないけど、 それでもずっと以前からわたしの記憶の端々に 村上さんの本はそっと、それでいて確実に結びついている。 時々。 ひどく泣きたくなる時がある。 それはふとした瞬間に、 鳥の羽が空から落ちてくるみたいにやってくる。 例えば。 住み慣 . . . 本文を読む

デザインの輪郭

2006-12-12 23:28:17 | ☆BOOK☆
深澤直人さんの「デザインの輪郭」を読みました。 “工業デザイナー”の深澤さんは、 auのインフォバーや無印良品の壁掛式CDプレーヤーを デザインした方です。 混雑する電車の中で付箋を片手に一気に読みました。 あまりに「付箋だらけ」なので、 付箋で印をつける意味がないくらいです☆   いいふつうがつくれたら本当にすごいと思う。   ふつうのことを「いいふつう」にすることが   生 . . . 本文を読む

デッドエンドの思い出

2006-09-15 23:59:29 | ☆BOOK☆
『デッドエンドの思い出』(よしもとばなな著)を読みました。 切ない5つの短編集。 秋フェチなわたしとしては、 表紙だけですでにこころは鷲掴み、です。 なんだか、胸がきゅんとします。 あとがきに、 読んでくださった皆様も 「なんでこんなつらいものを金を出してまで読んでいるのだ!」 と思ったかもしれないけれど、 この切なさは、きっとなにか必要なものなのだと、 私はなんとなく思っています . . . 本文を読む

スイートリトルライズ

2006-08-14 23:33:19 | ☆BOOK☆
江國香織さんの 『スイートリトルライズ』を読みました。 本の帯にはこんな台詞が。 「恋をしているの。  本当は夫だけを愛したいのに。」 これは、ある一組の夫婦の物語。 この本を読んでいると、 一見穏やかなのに、ひどく息苦しさを感じるの。 閉じこめられた、空間。 張り巡らされた、見えない壁、っていうのかな・・・ 夫婦それぞれに別に“愛しい”人がいて、 それでもお互いに嫌いなわ . . . 本文を読む

博士の愛した数式

2006-06-28 23:50:57 | ☆BOOK☆
小川洋子さんの「博士の愛した数式」を読んだ。 この本を読むのは何度目だろう。 小川さんは、 わたしが“迷うことなく本を買える” 数少ない作家の一人。 小川さんの本を読むと、 わたしはいつも 小学生の頃通ったお習字教室を思い出す。 お習字教室は、 竹林の中に息をひそめるように建っている 先生の自宅で開かれていた。 先生の家の門をくぐると 空気がすこしひんやりとして 竹の葉がさわさわ . . . 本文を読む

生きる

2006-04-29 12:20:39 | ☆BOOK☆
谷川俊太郎さんの「生きる」という詩を、 ひさしぶりに読みました。 きっと、誰でもそうだと思うのだけど。 わたしは、 ひとが生きていく姿勢や、 生きていく道のり、みたいなものに、 とてもこころ惹かれてしまう。 映画でも、 「ライフ・イズ・ビューティフル」とか、 「ニュー・シネマ・パラダイス」とか、 生き方、生きる日々を切り取ったような映画がすきです♪ (正確に言えば、“映画も”かな・・・) . . . 本文を読む

東京タワー

2006-03-09 23:37:08 | ☆BOOK☆
「東京タワー」 江國香織 著 (何度も言うようですが)東京タワーがだいすきです。 東京タワーがあるから、東京もすきです。 電車の窓から、小さくも、ものすごい存在感でひっそりと見える、 東京タワーもいいし。 間近で見上げる、東京タワーもいい。 でも、いちばんすきなのは、 高速道路から見る東京タワーかも知れない。 すぐ横を通り過ぎる瞬間をどきどきしながら待って、 やっぱり、かっこい . . . 本文を読む

恋愛について、話しました。

2005-12-14 23:54:23 | ☆BOOK☆
岡本敏子さんと、吉本ばななさんの対談集。 それは。 賭けなきゃ。 自分を投げ出さなきゃ、 恋愛なんて始まらないじゃない。 っていう、岡本敏子さんの、言葉で始まる。 敏子さんと、ばななさん。 このお二人の恋愛のかたちって、とても、憧れる。 同じような恋愛をしたい、っていう憧れではなくて、 自分にしかできない恋愛をしていることに、憧れる。 オリジナリティー。 誰も、まねのできない . . . 本文を読む

神様のボート

2005-08-23 23:21:24 | ☆BOOK☆
「神様のボート」 江國香織 著 この本を手に取るのは、2度目。 はじめて読んだのは何年前だろう… 待ち合わせの時間にあまりに早く着きすぎてしまって、 品川のカフェで読んでいたのは覚えているんだけど。 そのときはどんなふうに感じたのか、さっぱり思い出せない。 きっと、“思い出せないくらい”だったんだと思うな。 その時のわたしは。 とても、憂鬱で生ぬるい、窮屈で平和な日々を送っていたから( . . . 本文を読む

恋愛の格差

2005-07-31 20:40:15 | ☆BOOK☆
我が家のトマトも色づいてきました。 と~っても、かわいい♪♪ …でも、食べちゃうんですよね……… 今日。 「恋愛の格差」(村上龍 著)を読み終わりました☆ 読むのは2度目で、 初めて読んだのはちょうど去年の今頃。 1年経つと、自分の受け止め方が全く違うことに驚きます! 恋愛の本、というより、 経済とか社会現象とか、そんな関係の本を読んでいるよう。 でも、たしかに。 恋愛って社会情勢に影響は . . . 本文を読む

サヨナライツカ

2005-07-14 23:23:30 | ☆BOOK☆
きのうの夜はいろいろあって、 睡眠時間が『0』に近い… なので、今日は一日ずっと眠かった☆ 気持ちもちょっぴり停滞気味だったので、 なんだかじっとしていられなくて、 職場の「コーヒーコーナー」をきれいにした。 拭き掃除と、整理整頓。 お茶の種類も充実させた。 職場って、どうしても殺伐としてしまうときがある。 そんなときに。 すこしでも「息抜き」してもらえたらいいな、と思って。 辻仁成の . . . 本文を読む