気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

芍薬

2005-12-10 23:38:36 | つれづれ
ついと出(で)し切符をつまみ抜きしのみに自動改札すでにとほりぬ

ひとたばの芍薬が網だなにあり 下なる人をふかくねむらす

(小池光 静物)

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わけあって『静物』を読み始める。思えば最初に買った歌集がこれだった。書店に注文してかなり時間がかかった。3000円はそのとき目が飛び出るほど高かった。
自動改札からつっと出た切符をとって通りましたよ・・・それだけで歌になる。そのころから、ずぶずぶと短歌の世界に入って行った。遅れてきたわたし。
(画像は季節の花300さまからお借りしています)

旅先で切符失くさぬ方策のひとつ まるめて耳殻の上に
(近藤かすみ)


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