気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

テレビ

2005-12-09 23:10:30 | つれづれ
笑ひ声絶えざる家といふものがこの世にあるとテレビが言ひぬ
(小池光 日々の思い出)

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ある方とメールで、小池さんのうわさ話をしていて、私が小池さんのところで歌をやろうと思ったのは、この歌がきっかけだったと今更思う。現実の事柄が良くも悪くも、それにまともに当たると辛いことがある。例えばテレビという「枠」を持ってものを見ると、気持ちが楽になる。自分を客観視すること、俯瞰すること。しんどいことも、人生の一場面やんか・・・と考えてみる。これを歌を通じて教えてくれた小池光のいる短歌人会に入ろうと思った。
(画像は岐阜県博物館のサイトから)

ずぶ濡れのビートたけしの熱演を茶の間の無音のテレビが映す
(近藤かすみ)


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