疲るれば大の字になるていたらく秋はひそひそ雲ひとつ連れ
逝きし子から脱出したい十八日目 無理しなさんなと雲のひとひら
(栗林菊枝 端くれ)
夜ぞらとぶ雲の速さよこはいもの知らずだつたねたのしかつたね
図書館のわすれもの箱の底にありふるきオカリナ夕ぐものいろ
(金沢早苗 まぶしき雲)
晴天を見上げて飽かず<雲一つない>ということほんとうにある
天窓に雲見ゆる歯科クリニックあると聞きたりいつか行きたし
(加藤隆枝)
見渡せば霞か雲かはた雪か塗りつぶされて都市は書き割り
すじ雲の秋なつかしく人は居てメリヤス加工看板のこる
(柏木進二 雲井)
***********************************
短歌人1月号、1月の扉。今月のお題は「雲」。
逝きし子から脱出したい十八日目 無理しなさんなと雲のひとひら
(栗林菊枝 端くれ)
夜ぞらとぶ雲の速さよこはいもの知らずだつたねたのしかつたね
図書館のわすれもの箱の底にありふるきオカリナ夕ぐものいろ
(金沢早苗 まぶしき雲)
晴天を見上げて飽かず<雲一つない>ということほんとうにある
天窓に雲見ゆる歯科クリニックあると聞きたりいつか行きたし
(加藤隆枝)
見渡せば霞か雲かはた雪か塗りつぶされて都市は書き割り
すじ雲の秋なつかしく人は居てメリヤス加工看板のこる
(柏木進二 雲井)
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短歌人1月号、1月の扉。今月のお題は「雲」。
ともすれば偏りがちな歌作品にたいする視野もすこしひろがりました。
こちらこそ読んでいただいてありがとうございます。
ほんとに気まぐれで、なかなか更新できませんが、ぼちぼち続けます。結社に入ると、やる気さえあれば勉強の機会はいろいろありますよ。
http://www.tankajin.com/index.html
これからもよろしくお願いいたします。
おっしゃるとおりです。
いくつ目かの関門を越えられて、なおますますのご活躍を。