気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

短歌人4月号 同人のうた 3

2017-04-24 23:36:18 | 短歌人同人のうた
俳人の楽天蔑し歌人(うたびと)の厭世嗤ふこの短詩形
(西台恵)

忘れるたびにキオスクで買ふボールペンがもう一生分 窓ぎはにたつ
(和田沙都子)

何ごとも起こさず二月の一日は翳りゆくかな翳りゆくのみ
(高野裕子)

きさらぎは春くる前のひと休み遠き山なみ夕日によろふ
(高田流子)

深い雪わたしを何処に連れてゆく永い間のわが想ひびと
(大和類子)

木蓮の銀の蕾は光り合い一刻者の烏を去らしむ
(川田由布子)

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短歌人4月号、同人1欄より。

寒暖の差の激しい4月は、一番苦手な月かもしれません。桜が苦手。

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