明けましておめでとうございます。
新年も相変わりませず、よろしくお願いいたします。
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算数の時間のなかにゐる子供声あげてさらふ九九、七の段
(渡英子)
透きとほる小さき駅を七つ過ぎ朝の電車深き街に入りゆく
(酒井佑子)
草蜉蝣の草の色せる屍はありぬすいれん鉢のさざなみがうへ
(柚木圭也)
喪の家の応接室の水槽に熱帯魚一匹殖えているなり
(川田由布子)
藤原龍一郎みたいに声の朗らかな車掌おり豊島園行きの電車に
(生沼義朗)
蔵書印の朱の懐かしもアスタルテ書房に遇へる『月下の一郡』
(橘夏生)
赤い実が秋の歩道に落ちていてわたしはここよと亡き人のこえ
(木曽陽子)
守音さん逝きて手許に一葉の暑中見舞ひと『風ノカミ』とが
(庭野摩里)
つひの息いかなりしやと夜半さめてひとしきり聞く蟋蟀のこゑ
(杉山春代)
ゴッホまたドガの絵飾る待合室に心(しん)病むひとはおおかた俯き
(宮田長洋)
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短歌人1月号、同人1欄から、こころ引かれた歌。
去年亡くなられた青柳守音さんの挽歌が今月号にはいくつかあった。とてもさみしい。
守音さんを忘れられないし、忘れてはいけないと思う。
新年も相変わりませず、よろしくお願いいたします。
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算数の時間のなかにゐる子供声あげてさらふ九九、七の段
(渡英子)
透きとほる小さき駅を七つ過ぎ朝の電車深き街に入りゆく
(酒井佑子)
草蜉蝣の草の色せる屍はありぬすいれん鉢のさざなみがうへ
(柚木圭也)
喪の家の応接室の水槽に熱帯魚一匹殖えているなり
(川田由布子)
藤原龍一郎みたいに声の朗らかな車掌おり豊島園行きの電車に
(生沼義朗)
蔵書印の朱の懐かしもアスタルテ書房に遇へる『月下の一郡』
(橘夏生)
赤い実が秋の歩道に落ちていてわたしはここよと亡き人のこえ
(木曽陽子)
守音さん逝きて手許に一葉の暑中見舞ひと『風ノカミ』とが
(庭野摩里)
つひの息いかなりしやと夜半さめてひとしきり聞く蟋蟀のこゑ
(杉山春代)
ゴッホまたドガの絵飾る待合室に心(しん)病むひとはおおかた俯き
(宮田長洋)
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短歌人1月号、同人1欄から、こころ引かれた歌。
去年亡くなられた青柳守音さんの挽歌が今月号にはいくつかあった。とてもさみしい。
守音さんを忘れられないし、忘れてはいけないと思う。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
2010年は、短歌関係の方の訃報の多かった年でした。
2011年は、収穫多き年となりますように。
あけましておめでとうございます。
今年の初コメントをありがとうございます。
パソコンの調子が悪いまま年を越し、どうしてだましだまし使うか、要領がわかって来ました。
新年初日から、訃報の話題はいかがなものかとも思いましたが、言わずにはおられないことでした。
正月三が日は、笑って暮らすと親から教えられてきたものの、負のことを言いにくい正月はストレスがたまります。ふだん、気楽な生活をしている反動でしょう。
これからもよろしくお願いします。
最初のころより選歌がある程度よくなっているとおもいます。若干体言止めの歌が多すぎの感あり(僕の主観ですが)。
個人的な選歌も一首評も自分の作歌一首一首も推敲も、真剣による真剣勝負に近いものなのかもしれません。
選歌力、一首評力がつかないと自分の短歌を推敲する時の推敲力はつかないとおもいます。
まあ、お互いにがんばりましょう。
あけましておめでとうございます。
日本のお正月も、だんだん様変わりしていますよ。
いつもアドバイスをありがとうございます。
あとで振り返って、山寺さんの意見は正しかったと思うこと、何度もありました。
体言止めが多いのは、私自身のクセでこれも改善せねばならないことです。
今年もよろしくお願いします。