気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

だんごと古書と

2005-08-14 22:27:45 | つれづれ
だんごやに就職したる生徒あり月見団子を売りにくるかな

くろぐろと葡萄のつぶは地を這へる葡萄前進、前進やまず

和風喫茶に白玉だんご食うてゐつ男の孤独はかくもまどかに

(小池光 滴滴集)

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下鴨神社で恒例の古本まつりがあるので、勇んで出かける。
塚本邦雄自選歌集「寵歌」を1200円など、なかなか良い買い物ができた。「短歌俳句同時入門」馬場あき子・黒田杏子監修というのも、トンデモ本かもしれないと思って500円で購入。こんなに読めるのかしら。

歩きまわって疲れて、近くの加茂みたらし団子屋に入って、クリームあんみつを食べる。短歌の解説書も水泳の解説書もいろいろあるが、結局自分でどこかでコツをつかんでやって行くのだと思う。
小池さんの葡萄のうた、つい「匍匐(ほふく)前進」と読んでしまうが、よく見るとちょっと違うぞ。

八月の下鴨神社の古書市に埋もれし松下竜一に会ふ
(近藤かすみ 題詠マラソン2004)

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