気まぐれ徒然かすみ草

近藤かすみ 

京都に生きて 短歌と遊ぶ

箸先にひとつぶひとつぶ摘みたる煮豆それぞれ照る光もつ

今日の朝日歌壇

2007-11-19 23:07:14 | 朝日歌壇
いくたびも同じシーンが映されてたった一度の死を繰り返す
(福山市 武 暁)

今は昔交換日記ありたるをパソコンで読む公開日記
(茨木市 瀬川幸子)

夜の授乳終えてベランダにガーゼ干せば星がまたたき我を励ます
(東京都 日野智子)

**************************

一首目。ミャンマーで亡くなったカメラマンの長井さんのことだろう。たった一度の死なのに、繰り返して映されることで残酷さが増幅される。しかし、よく見て真実を追及しなければならない。
二首目。「今は昔」という初句ではじまるのが面白い。交換日記と公開日記も言葉は似ているが、時代が違っておもしろい。ネット上の日記にいろいろ自分のこと、家族のことを書く人が居て、つい興味本位で見てしまうことがある。書く人はだれかに見てもらって、共感してほしいのだろうか。パフォーマンスなのだろうか。
という私もここでいろいろ書くが、短歌のことが中心で、垂れ流し的な日記にはならないように、心がけているつもり。ときどき本音を漏らしてしまうが・・・。
三首目。まだおっぱいを飲ませるような赤ちゃんを育てている人の歌。必死で子育てをしていたころを思い出して、あたたかくなつかしい気持ちになった。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (かおる)
2007-11-19 23:49:00
こんばんは。

かすみさんのブログはおうちで例えれば
リビングのようで客間に通された緊張感はなく
私生活がほんのり垣間見え(ほどよく)て
安心できます。

返信する
Unknown (かすみ)
2007-11-20 11:13:42
かおるさん こんにちは。
せいぜい、リビングも掃除するようにします(笑)
以前、HPを作りかけたことがありましたが、HPは部屋数の多い家のようなもの。手入れが大変そうで、今はブログだけにしています。
返信する